ウォール・ストリート・ジャーナル
コモディティコンテンツ

マーケットニュース

高校の金融教育に動画教材を提供=「投資は未来を創る」とエールを送る-投資信託協会

2021年11月15日 09時00分

 投資信託協会(松谷博司会長)は、「16歳の自分に教えたいお金との正しい付き合い方」をテーマに、実業家で経済評論家の藤沢久美さんや運用会社会長、弁護士など5人が生徒たちに語りかける動画を作成、協会の公式YouTubeで配信を開始した。

 2022年度から学習指導要領が改訂され、高校の家庭科や公民科で、家計管理や生涯を見通した経済計画と共に、投資信託などの基本的な金融商品について学習する。その副教材として活用してもらう。

投資信託協会(松谷博司会長)

 分かりやすく「投資の本質」を学んでもらう内容になっており、「『なぜ、高校生の自分たちが投資について学ぶのか』について理解を深めていただく良い機会になると確信している」と指摘している。

 松谷会長は、動画作成の狙いについて「投資方法などのテクニカルな情報提供の前に、『投資の本質』について考えてもらいたい」と指摘した。一般的に資産形成というと「老後に向けて準備をしよう」とか、「長期・分散・積み立てが良い」といった話からスタートしがちだが、「その前に、(投資が未来社会を創るといった)『投資の本質』をしっかりと頭に入れていただくことが大切だと改めて感じている」と述べた。

 その上で「ぜひ、高校生のお子さんやお孫さんに見ていただきたい。一部の高校で授業に使用していただいたところ、『(お金を)うまく使えば未来は明るくなるのだなと思った』『生活を少し豊かにするために、投資があることを知った』など、すばらしいコメントが返ってきている」と紹介した。

主な内容は以下の通り。

◆中野晴啓 セゾン投信代表取締役会長兼CEO(最高経営責任者)
 投資の本質とは、自分のお金が世の中を豊かにして、そして、お礼が返ってくる。だから、堂々とかっこよく、リターンをもらえるし、それが社会貢献になる。

◆藤野英人 レオス・キャピタルワークス代表取締役会長兼社長・最高投資責任者(CIO)
 皆がお互いに「ありがとう」と言える社会にしよう。そうすれば、仕事が好き、会社が好きという人が増える。投資とはその会社を応援することだと知れば、投資をしようという人が増えて、世の中全体も良くなっていく。

◆藤沢久美 シンクタンク・ソフィアバンク代表
 「もし、100万円あったらどうしますか?」と問いかけ、「お金は未来を創る道具」と海外で取材した話を披露。また、社会の困りごとを解決するための起業の経験も紹介され、「高校生でも起業ができる時代になった」とエールを送った。

◆奥野一成 農林中金バリューインベストメンツ常務取締役兼最高投資責任者(CIO)
 投資で重要なのは、付加価値が高く、圧倒的な競争力を持つ、構造的に強靭(きょうじん)な企業に投資をすることだ。高校生の皆さんには構造的に強靭な人になってほしい、そのためには自分への投資が一番大切なことだ。

◆佐藤明夫 佐藤総合法律事務所代表
 同じお金といっても世代や立場によって意味することが違う。これからオトナになってゆくにしたがって、お金の持つ重さが変わってくる。幸せな生活を長く続けてゆこうと思ったら、投資を考える時代が来た。

公式YouTube 投資信託協会チャンネル
公式YouTube 投資信託協会チャンネル.

 

ウォール・ストリート・ジャーナル
オペレーションF[フォース]