世界のサステナブル投資ファンド、純流入に転じる=25年第2四半期、モーニングスター
2025年08月08日 08時00分

モーニングスターがまとめた「世界のサステナブル投資ファンドの資金動向」によると、2025年第2四半期は49億ドルの純流入に転じた。第1四半期は、過去最大の118億ドルの純流出だった。貿易摩擦や規制などに不透明感が残る中でも、資金フローは大きく回復した。
地域別にみると、欧州が86億ドルの純流入(前四半期は73億ドルの純流出)に転じた。また、アジア(除く日本)も20億ドルの純流入だった。一方、米国は57億ドルの純流出と資金フローのマイナスが続いている。
こうした中、日本は1300万ドルの純流入となり、12四半期ぶりに純流入に転じた。2024年12月に設定された野村アセットマネジメントの「NEXT FUNDS MSCI ジャパン気候変動指数(セレクト)連動型上場投資信託」が多くの資金を集めた。
モーニングスター・ジャパンの元利大輔マネジャー・リサーチ部長は、日本に関する規制動向について、金融庁が6月に公表した「日本版スチュワードシップ・コード(責任ある機関投資家の諸原則)第3次改訂版」を取り上げ、「既存の規定を合理化・簡素化することで、原則主義に基づいたアプローチへの回帰を提唱している」と評価した。
また、注目すべき変更点として、他の機関投資家と協働して投資先企業と対話を行う「協働エンゲージメント」の推進を挙げた。
【モーニングスター・ジャパンのレポート】
https://ibbotson.co.jp/researchjitr/reports/