10月末のMAB-FPI総合、3.47%=2カ月ぶりに上昇、過去最高を更新
2021年11月05日 09時30分
MAB-FPI総合の推移(クリックで表示)
投信評価会社の三菱アセット・ブレインズがまとめた10月末の投信指数「MAB-FPI総合」は、前月比562ポイント(3.47%)高の1万6749ポイントと、2カ月ぶりに上昇し、月末ベースの過去最高を更新した。この指数は、公募追加型株式投信(上場投信を除く)を対象に、1997年3月末を1万ポイントとして、同社が毎日算出している。
11の資産クラス別に騰落率を見ると、外国REIT(不動産投信)がプラス7.57%、外国株式(先進国)がプラス6.60%、エマージング(新興国)株式がプラス3.77%など八つのカテゴリーが上昇した。一方、国内株式がマイナス1.07%、エマージング債券がマイナス0.11%など三つのカテゴリーが下落した。
設定から解約を差し引いたネットの資金動向は、プラス6675億円と、11カ月連続で大幅な流入超になったもようだ。資産クラス別に見ると、外国株式(先進国)がプラス4586億円、国内株式がプラス1212億円、複合資産がプラス849億円など六つのカテゴリーで流入超になった。一方、外国REITがマイナス543億円、エマージング株式がマイナス280億円など五つのカテゴリーで流出超だった。
調査対象としたファンドの純資産総額は前月末より3兆3044億円増加して、85兆0899億円になった。この指数は、日銀や機関投資家が多く保有する上場投信を含まないため、個人投資家の資産動向を把握しやすい。
【参考】三菱アセット・ブレインズ
https://www.mab.jp/