「グローバルリーダーズ日本株トップ10インデックスファンド」を設定=世界で活躍する日本企業トップ10社に集中投資-三菱UFJアセットマネジメント
2026年07月02日 07時00分
(左から盛氏、熊瀬川氏) 三菱UFJアセットマネジメントは、世界で活躍する日本企業トップ10社に集中投資する「グローバルリーダーズ日本株トップ10インデックスファンド」を新規設定した。
商品開発部 商品開発第一グループ チーフマネジャーの熊瀬川大史氏と投信営業第三部ネット営業グループ アシスタントマネジャーの盛未夢氏に、設定の経緯やファンドの特徴を聞いた。
◆コンセプトを明確にした日本株のインデックスファンド
-設定の狙いは
盛氏 日本株のインデックスファンドは、日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)など市場を広くカバーするファンドや業種別のインデックスファンドはあるが、その次の選択肢となるファンドは少ない。お客さまから、コンセプトを明確にした「尖った」商品がほしいという要望をいただいていた。
また、NISAにおける国内株式の買付・保有上位銘柄を見ると、日本を代表する企業が数多く並んでいる。一方で、これらの銘柄を個別株として保有しようとするとNISAの限られた投資枠を多く使用することになり、銘柄管理の手間もかかる。実際に、「高配当株や株主優待株を優先して購入しているため、日本を代表する企業を十分に保有できていない」といった声も聞かれた。そこで、こうした企業群を一つのファンドでまとめて保有したいというニーズがあると考えた。
このファンドは、グローバルに稼ぐ力を持つ日本の優良企業トップ10社に集中投資する。日本経済だけでなく世界経済の成長を取り込みながら、長期にわたって企業価値を向上させることができる企業を厳選している。
東証はコーポレートガバナンス改革を推進し、上場企業に対して資本コストや株価を意識した経営を要請しており、多くの上場企業が、収益性や株主還元を重視した経営を推進している。こうした改革も、日本企業の価値向上に貢献するだろう。
新ファンドは、流行に左右されることなく、長期にわたってじっくり保有することができる日本株のインデックスファンドを目指している。
◆「顔が見える」インデックスファンド
熊瀬川氏 米国株ファンドの連動対象指数を見ると、例えば、「NYSE FANG+(ファングプラス)」などのように、投資銘柄数を絞ったインデックスが複数存在している。日本株にも、こうした「顔の見える」インデックスファンドがあっても良いのではないかと考えた。
◆世界経済の成長を取り込む
-ファンドの概要は

熊瀬川氏 このファンドは「FactSet Japan Global Leaders Top10 Index(配当込み)」に連動する投資成果を目指す。この指数は、世界で活躍する日本の優良企業トップ10社に投資することで、日本経済だけでなく、世界経済の成長を取り込むことを目指している。
銘柄の選定基準だが、東証に上場する企業の中から、「海外売上比率25%以上」かつ「海外顧客比率50%以上」で、グローバルなマーケットシェアで上位3位以内に入っている時価総額上位10銘柄に、10%ずつ均等投資する。
この指数は、リバランス(配分調整)によって10%ずつの均等配分比率を維持する。結果として、相対的に割高な局面で売りを行い、割安な局面で組み入れを行う効果が期待される。時価総額加重方式の東証株価指数(TOPIX)や、単純平均株価方式の日経平均株価と異なる値動きを示すと見られる。
◆1月に銘柄入れ替え、年2回リバランス
-指数の構成銘柄と入れ替えのタイミングは
盛氏 2026年1月末時点の指数構成銘柄は「トヨタ自動車」「ソニーグループ」「日立製作所」「ファーストリテーリング」「三菱商事」「リクルートホールディングス」「三菱重工業」「三井物産」「任天堂」「日本たばこ産業」の10社だ。いずれも、日本を代表する企業が顔を連ねている。
指数構成銘柄の入れ替えは、1月末に行う。また、リバランスは1月末と7月末に年2回実施する。
この指数を算出するFactSet社は、指数のカスタマイズに定評があり、企業ごとのさまざまな指標について、豊富なデータソースを保有している。「FactSet Japan Global Leaders Top10 Index」は、三菱UFJアセットマネジメントがコンセプトを決め、FactSet社と共同で独自開発した。
◆ポートフォリオの分散投資の選択肢に
-想定する顧客は
盛氏 ポートフォリオのコア(中核)に米国株式や世界株式のインデックスファンドを保有しているお客さまが、分散投資を検討する際の選択肢の一つとなるファンドを想定した。
「人口減少で日本市場は拡大が見込めないのではないか」「日本企業は収益力を高めることができるだろうか」と考えるお客さまもいらっしゃると思うが、海外市場の成長を取り込むことができる優良企業を厳選することで、こうした懸念を払しょくしてもらえると考えた。ポートフォリオの厚みを増すファンドとして、ご検討いただきたい。
-リスク・リターン特性は
熊瀬川氏 直近10年の試算では、日経平均株価対比で相対的に高いリターンを上げており、相対的に低いリスク水準であることを確認している。ただし、投資対象銘柄は大型の外需企業が多くなる傾向があるため、リターンも為替の影響を受けやすく、投資対象を10銘柄に絞り込んでいることから、個別企業の業績の影響を受けやすい傾向がある。
◆インデックスファンドの多様化進む
-インデックスファンドのトレンドは
熊瀬川氏 最近では米国株式への一極集中の動きに変化が見られ、ニーズの多様化がうかがえる。例えば、AI・半導体、サイバーセキュリティー、宇宙開発など特定のテーマに着目したファンドが増えてきている。
また、単に市場全体や一つの業種に投資するだけでなく、業種横断的なコンセプトで投資するインデックスも登場している。例えば、三菱UFJアセットマネジメントでは3月31日に「MAXIS米国のAIインフラ株上場投信」を上場した。このファンドでは、AIインフラというテーマを設定し、半導体やデータセンター、電力関連など複数の業界にまたがった企業の株式をパッケージにして提供している。



![オペレーションF[フォース]](https://financial.jiji.com/long_investment/img/opf_banner.jpg)