植田日銀総裁、追加利上げにどう言及するか=会見を時事解説委員がチャット解説
2024年12月17日 10時30分
日銀の植田和男総裁は19日午後3時30分、金融政策決定会合を終え、記者会見を行います。日銀はYouTubeの公式チャンネルで記者会見のライブ動画を配信する予定です。時事通信社では、日銀公式チャンネルの総裁会見動画の配信に合わせ、日銀ウオッチャーの窪園博俊解説委員らがチャット形式でコメントを入れるショート解説を行います。
市場では一時、日銀が12月会合で追加利上げに踏み切るのではないかという観測が出ていましたが、時事通信をはじめとするマスコミ各社が「日銀は利上げを急いでいない」と相次いで報道したことを受け、利上げの織り込みは大きく低下しています。
一方、米国では連邦準備制度理事会(FRB)が17、18の両日開く連邦公開市場委員会(FOMC)で、0.25%の利下げを決めるとみられています。ただ最近の堅調な物価動向などを受けて、同時に発表されるドットチャートでは、2025年の利下げ幅の見通しをこれまでより圧縮する可能性がありそうです。その場合、ドル円相場がどのように動くのかが注目されます。円安が急速に進むようだと、日銀の政策判断にも影響が出てくるかもしれません。
日銀が今会合で追加利上げを見送った場合、植田総裁が会見で利上げ時期を示唆するような発言を行うかどうかが注目点です。利上げに消極的と見なされると、為替相場は円安方向に動く可能性があります。次回の1月会合はドナルド・トランプ氏の米大統領就任直後の23、24日となります。一方、市場の予想に反して今会合で追加利上げに踏み切れば、市場が荒れるのは必至で、総裁会見では市場とのコミュニケーションについて質問が集中することになるでしょう。
10月に発足した石破政権は、少数与党ということもあり、財政を大盤振る舞いする傾向がみられます。植田総裁が同政権との間合いをどのように取ろうとするかもポイントになりそうです。
チャット形式の解説は19日午後3時30分から次のWebサイトで行いますので、ご覧ください。
https://financial.jiji.com/seminar/boj_live/20241219
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