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ウィリアムズNY連銀総裁:LIBOR廃止への準備は大きく進展

2020年07月14日 01時13分

ニューヨーク連邦準備銀行のウィリアムズ総裁[サンフランシスコ連邦準備銀行提供]
ニューヨーク連邦準備銀行のウィリアムズ総裁[サンフランシスコ連邦準備銀行提供]

 【ニューヨーク時事】ニューヨーク連邦準備銀行のウィリアムズ総裁は13日、2021年末に廃止されるロンドン銀行間取引金利(LIBOR)から新たな指標金利への移行について「当局も市場参加者もLIBOR廃止への準備はかなりの進展がある」と述べた。

 また、「新型コロナウイルスの感染拡大の影響はあるが、LIBORからの移行の重要性は大きい。全体のスケジュールは変わらない」と強調し、廃止時期の変更はないと表明した。

 LIBORは、欧米の大手金融機関が金利を不正操作していた問題が発覚し、廃止される見通し。デリバティブ取引など多くの取引で指標として幅広く利用されてきたため、各国当局は代替指標の整備を急いでいる。

 ニューヨーク連銀は、代替として有担保レポ金利を基にした担保付翌日物調達金利(SOFR)を公表している。「SOFRはLIBORより大きな取引量にも基づいて算出しており、操作への脆弱(ぜいじゃく)性が少ない」という。

 ウィリアムズ総裁は、連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)など米住宅金融公社2社が、今年後半にLIBORに基づく変動金利型の住宅ローンの受け入れを停止し、SOFRに基づくものに移行すると説明した。(了)

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