SBIHD、NFT事業に参入=デジタル資産関連の企業投資ファンドも設立
2021年09月30日 13時11分
時事
SBIホールディングス<8473>は30日、美術分野で注目を集める「NFT(非代替性トークン)」事業に参入したと発表した。NFTを手掛ける新興企業、スマートアプリ(東京都)を子会社化し、同日付で社名を「SBINFT」に変更した。
NFTは、暗号資産(仮想通貨)の基盤技術であるブロックチェーン(分散型台帳)を活用して、アート作品の作者や所有者を示したもの。欧米では、アート作品などと紐付いたNFTが高値で取引されるケースが相次いでおり、新たな資産の一つとして注目を集めている。
SBIはグループ内に暗号資産取引所や美術品オークション会社を持ち、関連性の深いNFTサービスへの参入をかねて検討していた。今後はグループ内でのNFT事業連携も進める。
また、SBIはデジタル資産関連の新興企業に投資する共同ベンチャーファンドを、このほどシンガポールに設立したことも明らかにした。スイスのシグナム銀行グループ、イタリアの資産運用会社アジムットグループと共同で、東南アジアとヨーロッパ地域を中心に高い技術を持つ企業に投資する。資金調達規模は最大7500万ドルを予定している。(了)