米ウィーワーク、「空箱」上場へ=ソフトバンクG主導で再建中
2021年03月27日 06時12分
時事
【ニューヨーク時事】共用オフィスを運営する米ウィーワークは26日、特別買収目的会社(SPAC)との合併を通じて年内にも米株式市場に上場すると発表した。ウィーワークは大株主のソフトバンクグループ<9984>(SBG)主導で経営再建を進めている。
「空箱」とも呼ばれるSPACは、自らは事業を営まず、企業買収を目的として設立。上場して対象企業を買収した後は、被買収企業が存続会社となる。SPAC経由の上場は、面倒な手続きを省略できるメリットがある。
ウィーワークをめぐっては2019年、経営危機が表面化。SBGはそれまで1兆円超を投資してきたが、創業者の乱脈経営が発覚して上場計画が行き詰まり、さらに約1兆円の金融支援を余儀なくされた。
ウィーワークの企業価値は90億ドル(約9900億円)と、19年時点の470億ドルを大きく下回るという。(了)