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中国人民銀幹部:デジタル人民元、電子決済のバックアップの役割担う可能性

2021年03月26日 11時25分

EPA時事EPA時事

【ロンドン・ロイター時事】中国人民銀行(中央銀行)のデジタル通貨研究所の穆長春所長は25日、人民銀が導入に向け準備を進めているデジタル人民元について、中国で広く使われている電子決済サービスの「支付宝(アリペイ)」や「ウィーチャットペイ」の主要なバックアップ手段になりうるとの見方を示した。

 穆所長は国際決済銀行(BIS)のセミナーで、「小口決済システムのバックアップまたは冗長性を提供するため、中銀は小口決済市場に中央銀行デジタル通貨(CBDC)サービスを提供・強化する必要がある」と語った。

 穆氏は、電子商取引大手・阿里巴巴(アリババ)集団傘下の金融会社アント・グループが運営するアリペイや、インターネットサービス大手の騰訊(テンセント)のウィーチャットペイは、この国の主要な金融インフラになっていると指摘。将来のいかなるデジタル人民元も、これらの決済手法を置き換えるのではなく、併存するだろうと述べた。(了)

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