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鈴木日証協会長:銀証規制、一定措置は維持を=「手間かかる」議論おかしい

2021年05月26日 17時27分

日本証券業協会の鈴木茂晴会長日本証券業協会鈴木茂晴会長

 日本証券業協会の鈴木茂晴会長は26日の定例記者会見で、同じグループ内の銀行と証券会社による顧客情報の共有を原則禁じる「ファイアウオール(FW)規制」について、「一定の措置は維持すべきだ」と強調した。銀行側が求める規制の緩和・撤廃に対し、「今も顧客が拒否しなければ情報は共有できる。(同意を得る)手間がかかる(から緩和する)というのはおかしい」と訴えた。

 FW規制は、金融審議会の作業部会で緩和策の検討が進む。鈴木氏は「顧客目線から議論を進めていくのが重要だ」と指摘。顧客の意思確認の手続き簡素化には理解を示した上で、企業に強い影響力を持つ銀行の「優越的地位の乱用」を防ぐため、「実効性ある対応が重要だ」と述べた。

 東証の株取引時間の延長に関しては、証券会社などが取引終了後にさまざまな作業をしている現状を踏まえ、「市場関係者とよく話し合い、慎重に検討してほしい」と要望した。また、個人的な意見として、1時間の昼休みをなくすことで取引時間を延長する形が望ましいとの考えを改めて示した。(了)

 

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