スペースX、月探査でドージコイン支払い受ける=「惑星間取引の基礎に」
2021年05月10日 10時56分
AFP時事
米宇宙開発会社スペースXが仮想通貨(暗号資産)、ドージコインを支払い手段として認めたことが9日分かった。来年1~3月期にも同コインで資金調達された、月探査用ロケットによる衛星「ドージ1」の打ち上げを行う。
同社のマスク最高経営責任者(CEO)は、ツイッターに「スペースXは来年、衛星『ドージ1』を月に打ち上げる。事業はドージコインで賄われる。宇宙初の暗号資産だ」と投稿した。
知的財産などを扱うカナダ企業ジオメトリック・エナジー・コーポレーションは同日、ドージコインで資金調達した月探査事業を行うと発表した。金額は明らかにしていない。
スペースXのバイスプレジデント(民間営業担当)、トム・オキネロ氏は声明で、「地球の軌道を越えて暗号資産を活用する事例を示し、惑星間の商取引の基礎を築く」と述べた。
マスク氏は4月、ツイッターでスペースXは「文字通り月面に文字通りのドージコイン」を置くと投稿していた。
この日のドージコイン相場は、マスク氏が出演したコメディー番組でこの暗号資産を「詐欺」と呼んだことを受けて、3分1超下落した。
データ追跡のコインゲッコーによると、ドージコイン相場は先月、9倍以上急騰し、時価総額は730億ドルで暗号資産第4位となった。(ロイター時事)