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〔円安反響〕「日本売り」につながる「悪い円安」に注意=上田東短フォレ・阪井氏

2021年03月30日 16時18分

AFP時事AFP時事

 阪井勇蔵・上田東短フォレックス営業推進室室長=バイデン米政権の新型コロナウイルスワクチン普及への対応などで米景気の回復が早まるとの期待から、米長期金利が1.7%台に上昇し、ドルが買われたようだ。31日にはバイデン大統領がインフラ投資計画を発表する予定など、米景気を支える話が次々と出ており、ドル高・円安になびきやすい地合いとなっている。

 足元の株式市場などでは円安を好感しており、緩やかな上昇であれば今後も問題視されないだろう。ただ、日本はワクチン接種が米国より遅れているほか、衆院解散に関連する報道など問題が山積している。短期間で急激に円安が進むような展開になると、日本の悪材料が意識された「悪い円安」との見方が広がって、日本株、債券なども売られる「日本売り」につながる可能性があり、注意が必要だ。(了)

〔〇〇反響〕について
金融市場に影響を与える出来事や経済統計(内容によりタイトルの〇〇が変わります)について、市場関係者の受け止め方を伝える記事です。

 

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