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〔円安反響〕「110~115円」がメインシナリオ=東海東京調査センター・柴田氏

2021年03月30日 15時49分

AFP時事AFP時事

 柴田秀樹・東海東京調査センター金利・為替シニアストラテジスト=ドル円相場は「ドル高」と「リスク選好の円売り」が重なっている状態で、1ドル=110円は単なる通過点とみている。米国で新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、米長期金利が2%に迫り、なおかつ米株が崩れなければ、当面は110~115円のレンジに入るというのがメインシナリオになる。

 今回の上昇局面では、ドルを確保できていない投資家も多い。彼らは焦っていると思われ、ドルがやや下がった場面では買い意欲が強く、下値を支えることになるだろう。

 日本にとってドル高・円安はプラスマイナスの両面があるが、ドル安・円高に比べてメリットは大きいと考える。最近の相場の変動はピッチが速く、経済に「ひずみ」を生じる恐れがあるが、この先はドル高進行のスピードにも調整が入るだろう。「緩やかなドル高・円安」は望ましいと言えるのではないか。(了)

〔〇〇反響〕について
金融市場に影響を与える出来事や経済統計(内容によりタイトルの〇〇が変わります)について、市場関係者の受け止め方を伝える記事です。

 

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