大阪府・市や経済界など、国際金融都市の推進組織設立=トップに松本関経連会長
2021年03月29日 13時04分
関西経済連合会の松本正義会長=2020年12月、大阪市北区
大阪府と大阪市、関西経済3団体などは29日、国際金融都市の実現に向けた推進組織を設立した。今後、官民一体で大阪の現状分析をし、目指す都市像を具体的に検討する。
組織トップには、関西経済連合会の松本正義会長が就任。インターネット金融大手のSBIホールディングスや公立大学法人大阪など産官学から31人の委員が参画した。
吉村洋文知事は設立総会で「オール大阪の体制で取り組みを進めていくことが重要だ」と強調。松井一郎市長も「東京とは違う金融都市を、関西を巻き込みながら実現したい」と語った。民間事業者らも前向きな姿勢を示した。
官民一体で「国際金融特区」の創設など国への働き掛けを進めるほか、府と市は行政プロセスの英語対応や教育機関の誘致など生活面の環境整備を担う。来年3月に戦略を取りまとめる。
松本氏は終了後、記者団に近隣府県との連携について問われ、「可能性がある」と述べるにとどめた。(了)
関連記事一覧
国際金融都市
東京以外にも国際金融センターを目指す動きが出てきた。SBIホールディングスの北尾吉孝社長は大阪・兵庫地区での整備を提唱。福岡県は産学官が連携 …