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〔米株式〕NYダウ、最高値更新=バイデン大統領就任を好感(20日)

2021年01月21日 06時55分

AFP時事AFP時事

【ニューヨーク時事】20日のニューヨーク株式相場は、バイデン米大統領の就任を好感し、続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比257.86ドル高の3万1188.38ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は260.07ポイント高の1万3457.25で終わった。いずれも史上最高値を更新した。

 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比7935万株減の10億3995万株。

 民主党のバイデン氏は20日、連邦議会議事堂前での就任式で宣誓し、米大統領に就任した。同日夕方段階で、一部で懸念された大きな混乱はみられない。バイデン氏は、1兆9000億ドル規模の大型経済対策やワクチン普及支援策などを打ち出しており、市場では、景気下支えや新型コロナウイルス対策進展への期待から、幅広い業種で買いが先行した。

 大きく上昇したのがハイテク株だ。前日に米動画配信サービス大手ネットフリックスが、新型コロナ感染拡大による外出規制を背景に、昨年末時点の有料会員数が2億人を突破したと発表。同社株は16.85%の大幅高となった。

 10~12月期決算の発表を控えるIT関連企業にも好業績への期待が広がり、アップルは3.3%高、マイクロソフトが3.7%高、フェイスブックが2.4%高、ツイッターが3.6%高と軒並み買われた。

 そのほか、経済対策の恩恵を受ける航空株が上昇。アメリカン航空グループは1.3%高、ユナイテッド航空が1.0%高、デルタ航空は3.3%高だった。フォード・モーターの8.4%高、ゼネラル・モーターズ(GM)の1.9%高も目立った。

 トランプ氏は20日朝、ホワイトハウスを退去した。前日終値でみると、トランプ政権の4年間でダウ平均は57%上昇した。大型減税などで株価上昇を演出し、オバマ政権2期目の45%を上回ったが、同1期目の65%には及ばなかった。(了)

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