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「シェアリングエコノミー」に分断克服の力=関連企業がサミット

2020年11月16日 19時43分

 モノや不動産などを貸し借りして利用するシェアリングエコノミーの関連企業が一堂に会する「SHARE SUMMIT 2020」(シェアサミット)が16日、開催された。主催団体は「(新型コロナウイルスの感染拡大で)社会に広がる分断を乗り越える力がある」と訴えた。

 5回目のサミットは初のオンライン開催となり、28企業・団体が出展した。平井卓也デジタル改革担当相は冒頭あいさつで「今後、所有から利用へという方向に一気に進んでいく。新しいビジネスを考え、人間の幸せを考えてもらえればと思う」と強調した。西村康稔経済再生担当相も参加し、デジタル技術を活用した経済発展について話した。

 主催したシェアリングエコノミー協会(東京)の上田祐司共同代表は、感染拡大による混乱は貧富の格差など社会の分断をあらわにしたと指摘。誰かとモノを分け合う「シェア経済」には分断を乗り越える力があるとして、「新しい共生社会に向け、多くの意見をシェアしながらどう頑張っていくかワクワクしている」と話した。

 サミットでは、企業の代表者らがコロナ下の消費動向などについて「魚を一尾まるごと購入してさばく過程を楽しむなど、エンターテインメント型の消費が増えてきた」などと紹介した。(了)

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