「ESG」ETF投資が急増=今年の米資金流入額、過去最高―WSJ
2020年12月17日 08時34分
AFP時事
【ニューヨーク時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ、電子版)は16日、環境や社会、企業統治の課題に取り組む「ESG」に照準を合わせた上場投資信託(ETF)に対する資金流入が急増していると報じた。米調査会社ファクトセット・リサーチ・システムズによると、米市場で取引されるESGのETFへの資金流入額は今年、過去最高の274億ドルに達した。
WSJによれば、最も堅調な値動きの株を重視せずに、ESGの課題解決を優先させる投資に懐疑的な向きもある。だが、急激な資金流入の伸びは、ESG投資が一過性のものではないことを示唆している。バイデン次期米政権で気候変動対策の強化が見込まれているため、今後数年間でESGのETF需要が高まる可能性があり、こうした需要への対応を急ぐ資産運用会社もあるという。
ファクトセットの幹部によれば、今年これまでにESG関連のETFは昨年のほぼ2倍となる31本がローンチされており、米国のESGのETFは100本を超えたという。ブラックロックが積極的にこうしたETFのローンチに取り組んでいる。(了)