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英アストラゼネカ、追加治験へ=コロナワクチン効果に疑念

2020年11月27日 07時24分

アストラゼネカのパスカル・ソリオ最高経営責任者(CEO)[同社提供]
アストラゼネカのパスカル・ソリオ最高経営責任者(CEO)[同社提供]

 【ロンドン時事】英製薬大手アストラゼネカのソリオ最高経営責任者(CEO)は26日、米ブルームバーグ通信のインタビューで、開発中の新型コロナウイルスワクチンの有効性に疑念が広がっていることをめぐり、「追加調査を行う必要がある」と述べ、臨床試験(治験)を継続する考えを示した。これに伴って英国や欧州連合(EU)による承認が遅れる可能性は低いとしているが、米国などではずれ込む恐れがあるという。

 アストラゼネカが英オックスフォード大と共同開発中のワクチンはこれまでの治験の結果、平均70%の効果を示した。2度の投与をいずれも完全な用量とした場合は62%だったが、初回の用量を半分にすると90%と高い効果があった。

 しかし、米当局の責任者はこれに関して、半量を投与したケースの治験参加者が55歳以下だけだったと指摘し、高齢者への効果の確認が必要との見解を示した。また、専門家の間では半量投与の参加者が少人数だったことも問題視され、治験結果に疑念が広がっている。

 ソリオ氏は「効果が高いことは分かっており、(追加調査に)さほど時間はかからない」と説明。世界各国で実施中の治験で、半量投与の効果を改めて確認する考えだという。(了)

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