民間デジタル通貨、21年にも実証実験=実用化へ30社連合
2020年11月19日 18時17分
AFP時事
デジタル通貨による決済インフラの実現を目指す民間の協議会は19日、実際の利用を想定した実証実験を2021年にも始めると発表した。店舗決済や企業間取引などで具体的な活用策を練り、22年をめどに実用化したい考え。
3メガバンクやJR東日本<9020>など10社が参加していた協議会を改組し、野村ホールディングス<8604>や関西電力<9503>なども加わった計30社超の企業連合で検討を進める。
インターネットイニシアティブ関連会社のディーカレット(東京)が年明けからシステム開発に着手。通貨発行は主に銀行が担い、異なるデジタル通貨の交換も可能にして利便性を確保する。さまざまな利用シーンに応じた活用策も検討。例えば企業間決済の場合、納品から支払いまでの期間を短縮し、企業の資金繰りを改善するなどの効果が見込める。
デジタル通貨をめぐっては、日銀も21年度の早期に実証実験を行い、発行や流通などの基本性能を検証する方針だ。この分野では中国が先行。米フェイスブックは独自のデジタル通貨「リブラ」の発行を目指しており、国内でも議論が活発化している。(了)
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