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ドコモ口座問題、スマホ決済拡大に冷や水

<2020年9月15日>

2020/09/11 19:49

ドコモ口座問題、スマホ決済拡大に冷や水=携帯4社の競争激化

ドコモ口座の不正利用問題で記者会見するNTTドコモの丸山誠治副社長=10日午後、東京都千代田区
ドコモ口座の不正利用問題で記者会見するNTTドコモの丸山誠治副社長=10日午後、東京都千代田区

 NTTドコモの電子決済サービス「ドコモ口座」を使って預金が不正に引き出された問題で、携帯電話各社のスマートフォン決済サービスの拡大に影響が出そうだ。携帯電話市場が飽和状態となる中、競争が激化。成長分野として各社とも注力してきただけに、冷や水を浴びせられた格好だ。

 「事業展開に一定の影響が出るのは避けられない」。ドコモの丸山誠治副社長は10日の記者会見で、ドコモ口座にひも付いた決済サービス「d払い」の信用失墜に懸念を示した。同社は2018年に発表した中期経営計画で、金融サービスなどの非通信事業領域を強化する方針を打ち出し、大規模な還元キャンペーンを展開して会員数増加に取り組んできた。しかし今回の問題で、ドコモが事業拡大を優先し、安全性確保の対策が甘かったことが明らかになり、勢いが鈍るのは不可避だ。

 ドコモが会員獲得に躍起になった背景には、携帯各社のスマホ決済サービスの競争激化がある。ソフトバンクの「ペイペイ」は、18年から「100億円」還元キャンペーンを行い会員数を伸ばした。KDDI(au)の「auペイ」はローソンなどで使える共通ポイント「Ponta(ポンタ)」と連携し加盟店が増加

 

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