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どうなる?コロナ後のアベノミクス

<2020年8月28日>

こんにちは。JFSメールマガジン担当の春原桃子です。
8月最後のメルマガです。暑い毎日が続きますが、急な雷雨も多いですね。昔、雷が落ちて自宅が火事になりかけたことがあり、雷のゴロゴロという音がトラウマです。それでは、今週の編集長コラムをどうぞ。

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どうなる?コロナ後のアベノミクス

未来投資会議のヒアリングで発言する安倍晋三首相(中央)=27日、首相官邸
未来投資会議のヒアリングで発言する安倍晋三首相(中央)=27日、首相官邸

 安倍首相の連続在職日数が歴代最長記録を更新しました。「アベノミクス」を看板に掲げ再び政権を率いて7年8カ月。大胆な金融緩和、機動的な財政政策という第1、第2の矢で円高是正と株価回復を実現しました。しかしながら、3本目の矢となる規制緩和を推進して日本経済活性化を目指した成長戦略は、的に当たったとは言えません。その後、新・3本の矢も放たれました。どのような内容だったのか、ネットで検索しなければ思い出せません。

 新聞やテレビでは今週、政権のこれまでを振り返る記事や番組がいろいろありました。いずれも株価上昇を評価しつつも、規制緩和や少子化対策などの課題解決は不十分なままだと総括しています。コロナ対応についても、布マスクの配布やGoToキャンペーン、各種支援金の配布遅れへの批判が目立ちました。時事通信もこのタイミングで多くのニュースを配信しましたが、経済担当記者は次のような記事を書いています。

採録記事

水泡に帰すアベノミクス=コロナ禍打撃、経済縮小―再生へ構造改革急務

 2012年末に発足した第2次安倍政権は、金融緩和と財政出動、成長戦略の「3本の矢」による経済政策「アベノミクス」を推進してきた。円安による …

 3本目の矢についての評価は厳しく、「成長戦略の中身は乏しかった」と指摘しています。記事の最後で、元日銀審議委員のエコノミスト、木内登英氏の「コロナショックを機に、金融・財政政策から経済の効率性を高める構造改革へと一気に比重を移すべきだ」との発言を引用し、改革の必要性を訴えています。

 最近目にしたウォール街の話題の中に、興味深いものがありました。IT企業の株価急騰を「市場の狂気」と分析していた専門家が見方を改め、「コロナによる経済破壊が究極的には経済成長をもたらす政策を導く」として、株価上昇を合理的なことだと考えるようになったそうです。

 コロナのような巨大な力が作用しなければ、長い年月をかけて積み上がった「構造」は簡単に変えることはできません。逆に現在の状況は改革の好機です。首相は記録更新の心境を問われ、在職期間ではなく「何を成し遂げたかが問われる」と答えました。体調が心配ですが、アベノミクスの仕上げとして、構造改革に道筋をつける「新・成長戦略」への気構えを示してほしいと思います。本日の記者会見に注目です。
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今月も編集長コラムをご覧いただきありがとうございました。9月も引き続きよろしくお願いいたします。 春原(すのはら)

 

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