コロナで加速、金価格の上昇がすさまじい

＜2020年8月14日＞

コロナで加速、金価格の上昇がすさまじい

AFP時事

　新型コロナの感染者が世界累計で２０００万人を超える中、お盆の季節を迎えました。各地の自治体首長から郷里への帰省自粛を求める声が上がるなど例年とは様変わりの夏。徳島の阿波おどり、高知のよさこい祭りなど夏の風物詩も相次いで中止に。世の中に閉塞感が広がるのを横目に、金融市場では金などの貴金属や米ＩＴ株が猛烈な勢いで上昇しています。金、７０００円突破＝コロナ禍で安全資産需要　ゴールド。その響きからも価値の高さが漂う金の価格が今年に入って急騰しています。７月２７日、ニューヨーク商品取引所の先物市場では２０１１年９月に記録した史上最高値を更新、８月には１トロイオンス＝２０００ドル台を突破しました。円建て・グラム単位に換算すると１グラム＝約６８００円。上記の記事にあるように、大阪取引所の金先物は先週の取引で１グラム＝７０００円台を付けました。
　
　時事通信では、取引の参考情報あるいは投資家向けの資料として活用できるよう、毎朝「JIJI Gold Daily Report」を提供しています。リポートの執筆陣は約２０人の専門家。日々、多様な角度から金市場の動きを分析しています。上昇の理由はいろいろあるようですが、当然ながらコロナの影響が極めて大きいと言えます。

　世界経済の先行きや米中対立の行方が不透明なため「安全資産」である金への投資意欲が高まった。巨額の資金が金ＥＴＦ