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米株価、コロナ前に近づく=勢いに陰り、与野党対立も重し

<2020年8月18日>

2020/08/15 14:40

米株価、コロナ前に近づく=勢いに陰り、与野党対立も重し

AFP時事
AFP時事

【ニューヨーク時事】米株式相場が、新型コロナウイルスの感染拡大前の水準に戻りつつある。優良株で構成するダウ工業株30種平均は一時2万8000ドル台に乗せ、2月下旬以来の高値を付けた。ただ、実体経済との乖離(かいり)は大きく、上昇の勢いに陰りも見られる。11月の大統領選をにらんだ米追加経済対策をめぐる与野党の対立も、重しとなっている。

 14日のダウ平均終値は2万7931ドル。3月に1万8000ドル台まで落ち込んだが、4月は大規模な金融緩和や米経済対策を支えに反転した。景気底打ちの兆しが見えると上昇が加速し、今月11日には一時2万8154ドルに達した。

 大きく上昇したのはマイクロソフトやアマゾン・ドット・コムといったIT関連銘柄。インターネット通販やビデオ会議などへの需要拡大で、「生活や仕事スタイルの変化も見据え、投資マネーが集中した」(日系金融機関)。ハイテク株中心のナスダック総合指数は1万1000台と史上最高値圏にある。

 一方、米国内の経済活動はコロナ前の水準にはほど遠い。小売店などでは感染防止のための入場制限が続き、失業率も依然2ケタの高水準だ。

 経済対策の効果も息切れしている。個人消費を下支えしてきた失業給付の上乗せは7月末に失効。追加対策をめぐる政権と与野党の協議は、大統領選を前に政治的駆け引きが激化し、難航している。

 市場では「民主党大会などを控え、与野党とも妥協はしにくい」(米エコノミスト)と協議長期化を懸念。「上昇基調に変化の兆しもある」(日系証券アナリスト)と警戒感が強まっている。(了)

 

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