トンネルの出口が見えてきた

<2020年5月15日>

こんにちは。JFSメールマガジン担当の春原桃子です。
ゴールデンウィーク中、何度かオンライン飲み会をしました。海外にいる人や子育て中の人、普段なかなか顔を合わせられなかった友人達とも気軽に集合できるオンライン飲み会のメリットを実感できました。閉店時間や終電を気にする必要がないので、気づいたら夜中になってしまうこともありますが、外出自粛中のストレス解消法になっています。
それでは、今週の編集長コラムをどうぞ。

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トンネルの出口が見えてきた

2020年3月期連結決算の記者会見に臨むトヨタ自動車の豊田章男社長=12日[同社ホームページより]
2020年3月期連結決算の記者会見に臨むトヨタ自動車の豊田章男社長=12日[同社ホームページより]

 我慢のゴールデンウイークが終わり、中国や欧米に続いて日本でも経済活動再開の動きが始まりました。延期が相次いでいた企業の決算発表も本格化。大幅減益や赤字転落が大きく報じられる日々ですが、対照的に株式市場はしっかりとした展開が続いています。

 先週のニュースで驚いたのは、米ナスダック市場の回復ぶりです。7日の取引で総合指数が年初来プラスに浮上。ダウ平均やS&P500指数も戻り歩調にあるとはいえ、まだ年初来では10%を超えるマイナスなので、ナスダックは突出しています。

 マイクロソフト、アマゾン・ドットコム、アップル、アルファベット、フェイスブックのIT大手5社がいずれもナスダック上場であることが最も大きな理由ですが、さまざまな商品をネット販売する電子商取引(EC)関係企業の大幅な株価上昇も貢献しているそうです。IT技術やECは、コロナ後も伸びが期待できます。こうした「新常態」を見越した投資が、ナスダック指数の年初来プラスにつながりました。

 一方の日本企業。12日のトヨタ自動車の決算発表では、注目された2021年3月期の営業利益は前期比79%減の5000億円になるとの見通しが示されました。

 トヨタ、新型コロナで苦境=販売減、リーマン以上

 記事によると、豊田章男社長は、コロナの影響はリーマン・ショックの打撃を超えるとの認識を表明。しかし、リーマンの時は4600億円の営業赤字に転落したものの、今回は黒字。SNS上では「赤字に転落しないのは、すごい」といった声が上がっていますが、同感です。

 時事通信はフィンテック企業のFinatext社と連携して上場企業の開示情報を可視化するサービス「JIJI Disclosures Dashboard」(J-DD)を提供しています。このサービスでは開示情報がどれだけSNS上で話題になったか、発表を受けて株価がどれだけ動いたかなどを5段階のスコアで表示します。今回のトヨタの発表はSNSの反応が最上位の「5」でした。トヨタ以外の企業でも業績予想修正などJ-DDの最上位スコアが続出状態になっています。

 政府は39県の緊急事態宣言を解除しました。今後の経済回復の行方やマーケットの動きを注視したいと思います。まだ小さな光ですが、トンネルの出口は見えてきました。
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今週も編集長コラムをご覧いただきありがとうございました。来週もどうぞよろしくお願いいたします。 春原(すのはら)