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ベトナム2021年は低成長の+2.58%

<2022年1月11日>

こんにちは。JFSメルマガチームの中島 知乃(なかしま ともの)です。
昨年末に3年ぶりに母校の高校を訪問しました。運動場で大規模な工事をしていたため理由を伺うと、運動場一面が土から人工芝に代わるそうです。工事終了後、航空写真で母校が緑色に染まるのを見るのが楽しみです。
それでは、本日の記事をどうぞ。

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2022/01/07 10:51

〔特派員リポート〕ベトナム、低水準ながらもプラス成長維持

AFP時事AFP時事

 ベトナム政府にとって、2021年は前年の成功が逆に裏目に出たのかと思われるほど、難しい対応を迫られた1年となった。4月下旬に始まった新型コロナウイルスの流行第4波に翻弄(ほんろう)され続け、7~9月期には四半期ベースで初めてのマイナス成長に落ち込んだ。秋以降に「ゼロコロナ」から「コロナとの共存」にかじを切ったことで年末にかけて、経済は何とか持ち直し、21年全体では低水準ながらも2.58%のプラス成長を維持した。

 ◇副首相、プラス成長で安堵

 ベトナム国家銀行(SBV、中央銀行)の本店で12月下旬に開かれた会合で、マクロ経済政策を担当するレ・ミン・カイ副首相は、「非常に難しい状況の中で、非常に勇気付けられる内容だ」と述べ、プラス成長の確保に安堵(あんど)した。ただ、12月下旬にはハノイで、ベトナムで初めてとなる新型コロナの新たな変異株「オミクロン株」の感染者が確認され、その後、中部クアンナム省、ホーチミン市などでも感染者が見つかっている。インド由来のデルタ株が猛威を振るった新型コロナ第4波は、オミクロン株の流入により、新たな厳しい局面に入る。国内経済の立て直しに向けては依然、曲折も予想される情勢となっている。

 21年のベトナム経済の苦戦を象徴するのが個人消費の動向で、最終消費の伸びは2.09%にとどまった。鉱工業・建設業が4.05%増加する一方で、サービス業は1.22%増にとどまった。中でも卸売・小売業は0.21%のマイナスになり、宿泊・飲食サービスはマイナス幅が2割を超えた。

 新型コロナの感染者ゼロを目指した厳格な行動制限で、外出を禁止されたり、飲食店を含めた店舗が営業を規制されたりしたことが響いた。20年から続く渡航制限により、外国人観光客はほぼいなくなり、旅行業界は極めて厳しい状況に置かれている。

 ◇外国人旅行者受け入れは当面限定

 ベトナム政府は1月から一部の国との国際線の運航を再開させた。コロナワクチンの2回接種を終えた入国者などに求める隔離期間も、従来の7日間から3日間に短縮した。往来の再開に向けて一定の前進が図られた格好となっているが、実際に現場レベルで運用されるルールには不透明な要素が残っているもようで、依然課題は多そうだ。

 旅行部門が期待する外国人観光客の受け入れは、当面、コロナワクチンの接種や行動範囲を絞り込んだ形での限定的な形になるとみられ、本格的な開放にはまだ時間がかかるとみられる。感染力が強いオミクロン株の行方を含め、先行きを見通すのは難しい状況にある。

 感染者が急増したハノイでは、21年12月下旬から中心部などで飲食店の営業が再び規制された。店内での飲食サービスの提供は認められず、持ち帰りやデリバリー対応のみの営業となっている。ハノイ以外でもオミクロン株の流行が各地で広がれば、感染対策の強化を強いられることになる。

 コロナ下の生活が長引くことで、ネットでの買い物が増えたり、安全・安心に関わる商品への需要が高まったりするなど消費者の行動は変化しつつある。賃金の引き下げなどで収入が減少した労働者も増えたようで、経済の本格回復に必須となる個人消費の先行きには依然、厚い雲が垂れ込めている。政府は22年の成長率を6.0~6.5%と見込んでいる。輸出主導の経済を支える企業の生産活動に加え、国内での個人消費の動向が、6%成長の実現のカギを握ることになる。(ハノイ支局 北川勝弘)
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本日もメールマガジンをご覧いただき、ありがとうございました。素敵な一週間をお過ごしください。今週もよろしくお願いいたします。 中島

 

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