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日銀リポート、「CLO」言及にギクリ
<2019年11月1日>
こんにちは!JFSメールマガジン担当の春原桃子です。
11月に入りました。今年も残り2か月となりますが、引き続きよろしくお願いします。
秋の涼しさを感じ始めた頃から「スポーツの秋だし身体を動かさなくては」と思いつつ、何もしないままあっという間に冬を迎えようとしています。今週末は同僚と屋外でのラグビーパブリックビューイングに出かける予定なので、まずは気分を盛り上げてから自分自身もジャージに着替えたいと思います。
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日銀リポート、「CLO」言及にギクリ
日銀が半年に1度まとめている「金融システムリポート」の最新版が先週公表されました。とても参考になる文書ですが、怠け者なのでなかなか読めません。しかし、今回はひと通り読んでみました。大手銀行を中心に日本の金融機関の保有が膨らむ「ローン担保証券(CLO)」のリスクに日銀が注意喚起したと時事通信を含め経済紙、一般紙が報道していたからです。
頭をよぎるのは、2008年に起きたリーマン・ショックの引き金になったサブプライム・ローン問題。リーマンが破綻する1年以上前から信用度の低い個人向け住宅ローンの焦げ付きやこうしたローンを証券化した商品の危険性が指摘されていました。
世界の金融市場や中央銀行にはこの経験がありますから、わずか10年ほどの間に同じ間違いを2度も繰り返すわけなどないと信じています。とはいえ、現在の世界規模での超低金利や人口減少に伴う金融機関の収益環境悪化を考えると、比較的高い利回りが期待できるCLOが人気化し、それとともに運用商品に対する規律が低下することが心配です。
CLOはご承知の通り、信用度が低い企業への融資をまとめて証券化したものです。日本の金融機関の投資額は約12兆円で全体の約15%を占めるとのこと。時事通信は以下の記事を配信しました。
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