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東京五輪 海外客見送りで2000億円吹き飛ぶ?

<2021年3月23日>

2021/03/22 07:03

インバウンド消費、2000億円ふいに=海外客断念、観光に打撃―東京五輪

今夏の東京五輪・パラリンピックに向けて行われた5者会談の終了後、記者団の取材に応じる小池百合子都知事=20日、都庁
今夏の東京五輪・パラリンピックに向けて行われた5者会談の終了後、記者団の取材に応じる小池百合子都知事=20日、都庁

 今夏に1年延期された東京五輪・パラリンピックは、新型コロナウイルスの感染拡大で海外からの一般観客の受け入れ断念が決まった。インバウンド(訪日外国人旅行者)による消費は2000億円規模で吹き飛ぶとの試算もあり、観光業界への打撃は小さくない。今後検討が進む国内観客数の制限による影響も懸念され、期待された消費効果は通常開催時を大きく下回りそうだ。

 「訪日客は当面ないものと考えている」―。旅行業界の関係者はあきらめ顔だ。五輪を本格的な訪日観光再開のきっかけに期待した時期もあったが、コロナ禍の長期化で期待は完全にしぼんだ形だ。

 野村証券金融経済研究所の桑原真樹シニアエコノミストが大会組織委員会の想定や過去の国際イベントなどを基に試算したところによると、東京五輪に伴うインバウンド需要は観光と五輪関連グッズ購入を合わせて2400億円。海外観客見送りでこれがゼロになる。

 日本の実質GDP(国内総生産)への影響は限定的だが、同研究所の最新予測では、実質GDPがコロ

 

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