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子育て世代のお金の不安、「老後資金」「教育資金」が2トップ=レオス・キャピタルワークス調査

2025年07月01日 08時15分

(出所)レオス・キャピタルワークス「学費に関する市場の意識調査」(出所)レオス・キャピタルワークス「学費に関する市場の意識調査」(クリックで表示)
(出所)レオス・キャピタルワークス「学費に関する市場の意識調査」(出所)レオス・キャピタルワークス「学費に関する市場の意識調査」(クリックで表示)

 SBIレオスひふみの運用会社レオス・キャピタルワークス(本社東京、藤野英人社長)が実施した「学費に関する市場の意識調査」によると、子育て世代が抱える金銭面の不安は、「自身や配偶者の老後資金」(57.7%)と「子どもの教育費」(48.2%)の二つが大きいことが分かった。

 調査は6月上旬に、子どもを持つ25~59歳の男女1050人にインターネットで実施した。

◆準備方法は、預貯金が7割=資産運用は3割強

 教育資金の準備方法については、「預貯金」(73.5%)がトップ。次いで、「資産運用」(39.5%)、「学資保険」(28.3%)の順番だった。

◆教育資金の準備、「できていない」が56%=「できている」が44%

 教育資金について「計画通りに準備できているか」を尋ねたところ、「できていない」が56%、「できている」が44%だった。

 レオス・キャピタルワークスでは、調査結果について「多くの親が教育資金に対し漠然とした不安を抱えながらも、その実態や具体的な必要額を見通せず、『預貯金』という伝統的な方法で将来の教育資金に備えている現状が明らかになった」と指摘した。

(出所)レオス・キャピタルワークス「学費に関する市場の意識調査」(出所)レオス・キャピタルワークス「学費に関する市場の意識調査」(クリックで表示)

 その上で「近年、子どもが20歳の時に親が60歳という『20/60問題』のように、多くのリスクを抱える世代が増加している。教育資金の準備は単なる貯蓄に留まらない重要性を持っている」と分析。

 「子どもたちが習い事や受験を通して自身の可能性を広げるために必要な費用、すなわち“+α”の投資を躊躇(ちゅうちょ)なく行えるよう、教育資金に対するより包括的な備えが不可欠となっている」と話している。

 

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