過去最大、86億ドルの純資金流出=世界のサステナブル投資ファンド、25年第1四半期-モーニングスター
2025年05月08日 07時00分

モーニングスターがまとめた「世界のサステナブル投資ファンドの資金動向」によると、2025年第1四半期は86億ドルの純資金流出(推定値)となり、過去最大を記録したもようだ。地政学リスクと反ESGによる不透明感が要因と見られる。
地域別に見ると、欧州が12億ドル、米国が61億ドル、日本が9億ドル、アジア(除く日本)が9億ドル、それぞれ純流出だった。一方、カナダ、豪州・ニュージーランドはそれぞれ3億ドルの純流入だった。
モーニングスターは「ESG投資家は、複雑かつ政治的な色合いの強い規制環境の中で対応を迫られている」と分析。地域別に見ると「米国では、連邦レベルでの気候変動対策の後退と州レベルでの対応が対立している」という。
さらに「欧州では経済成長と安全保障へのシフトが欧州グリーン・ディールからのメッセージを曖昧にしている。一方、アジアは引き続き気候重視の姿勢を一貫して維持している」と見ている。
【モーニングスター・ジャパン レポート】
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