三菱UFJアセット、「つみたて日本株式(読売333)」を新規設定=シリーズ残高1兆円に迫る、2年で3倍以上に拡大
2025年04月10日 08時00分

三菱UFJアセットマネジメントは、対面とネットで販売する低コストのインデクスファンド「つみたてんとう」シリーズに、「つみたて日本株式(読売333)」を追加する。4月16日に運用を開始する。
このファンドは、「読売株価指数(読売333)(配当込み)」に連動する投資成果を目指して運用する。日本の株式市場における全上場銘柄の中から選定された333銘柄で構成されており、全銘柄を均等保有する「等ウエート型」で算出される。NISA(少額投資非課税制度)の成長投資枠の対象だ。
三菱UFJアセットマネジメントでは、「特定の企業の動向に左右されにくく、国内株式市場における幅広い企業の動向を捉え、長期投資をしたい投資家に新たな選択肢の一つになりうると考えている」としている。
同社では、3月26日にネット専用の「eMAXIS Slim 国内株式(読売333)」を新規設定した。また27日には、東証に「MAXIS読売333 日本株上場投信」(銘柄コード:348A)を上場している。
◆つみたてんとうシリーズ、窓口で相談したいお客さまに人気
「つみたてんとう」シリーズは、購入時手数料と信託財産留保額がゼロで、信託報酬を低水準に設定したインデックスファンドだ。全国の101社の金融機関などが取り扱っている。シリーズには、国内外の株式や債券の代表的な指数に連動を目指すものや、8資産と4資産に分散投資するバランス型のインデックスファンドがある。「つみたて日本株式(読売333)」の追加により、シリーズのファンド数は10本になる。
このシリーズは、「つみたてNISA」の制度開始を念頭に2017年8月にスタートした。2023年2月6日には、シリーズ合計の純資産総額が3031億円となり、設定から約5年半で3000億円を突破した。
その後も、2024年1月の新NISAのスタートを背景に資金流入が加速しており、2025年3月25日には、シリーズ合計の純資産総額が9861億円と、1兆円に迫っている。約2年で3倍以上に急拡大した。
業界最低水準の信託報酬を目指すインデクスファンド「eMAXIS Slim」シリーズは、ネットでの非対面販売に特化しており、目論見書を印刷納品しないなどのコスト削減を推し進め、低い信託報酬を実現している。

一方、「つみたてんとう」シリーズは、ネットだけでなく、窓口での対面販売も想定しており、目論見書や販売用資料などを印刷納品している。また、積立投資の仕組みやNISA等の制度の紹介、指数ごとの投資シミュレーションを掲載した販売用資料等も作成している。「窓口で販売員に直接相談し、アドバイスを聞いた上で商品を選びたい」と考えるお客さまにも対応したファンドだ。