三菱UFJアセット、アクティブマネジャーの報酬見直し=運用成績と賞与の連動を拡大、業界トップクラスに引き上げ
2025年03月31日 13時00分

三菱UFJアセットマネジメントは、アクティブファンドを運用するファンドマネジャーの人事・報酬制度を4月に改訂すると発表した。リターン獲得へのインセンティブを高めるため、運用成績と賞与の連動性を拡大することなどが柱。政府が掲げる「資産運用立国」の実現に向け、運用力の一層の強化を図る。
現行制度は、「運用成績に応じてプラス・マイナス20%程度」年収が増減する。新制度では、これを「マイナス30%からプラス60%程度」に広げる。年収総額に占める賞与の比率も拡大する。
また、新たに「ファンドユニット制度」を導入し、ファンドマネジャーの報酬の一部を、自身が運用するファンドの運用成績と連動させる。ファンドマネジャーと投資家の利益を共有化することで、これまで以上に「投資家目線の運用」に努める。
さらに、日系の運用会社との比較でトップクラスとなる報酬水準を実現し、運用人材の育成・確保に注力する考えだ。
高鍋朗常務取締役運用部門長は記者会見し、運用成績の評価基準について「ベンチマークに対する超過収益や、リスクに対するリターンの大きさ、他社ファンドを含めて同一カテゴリーでの順位などを、複合的に見ていく」と述べた。
評価期間についても「これまでは1年、3年を基準にしてきたが、2024年度より新たに5年という長期の視点を加えた。ファンドの個性によっては、評価期間をさらに長期化することも考えていく」(高鍋氏)と指摘した。
一方、大久保隆執行役員運用企画部長は、主力戦略の運用体制について、自立性を高めた「チーム制」へと移行を進めていることを明らかにした。「チームリーダーに戦略や体制についてかなりの権限と裁量を移譲しており、独立したビジネスユニットとして行動してもらう。これにより運用エンジンの強化と体制の堅確化を図っていく」と述べた。
「高い運用成果を継続的に出すことはもちろんだが、投資家に対する説明責任をしっかりと果たし、組織運営や人材育成についてもチームリーダーを中心に自立的に運営してもらう。会社の中に、小規模で高い運用能力を持つブティック型の運用会社をたくさん抱える『マルチ・ブティック体制』をイメージしている」(大久保氏)と説明した。