ポートフォリオ・マネジャーの女性比率、日本14%、米国16%-モーニングスター調査
2025年03月14日 07時30分

モーニングスター・ジャパンは、調査レポート「日本の資産運用業界における女子活躍」をまとめた。それによると、自社運用戦略において、ポートフォリオ・マネジャー(PM)の女性比率は14%、アナリストは16%だった。また、外部委託戦略のPMの女性比率は28%だった。
調査は昨年12月、アセットマネジメントOne、大和アセットマネジメント、日興アセットマネジメント、野村アセットマネジメント、三井住友DSアセットマネジメント、三井住友トラスト・アセットマネジメント、三菱UFJアセットマネジメント(五十音順)の7社にアンケートを実施した。
米モーニングスターの調査「Diversity in Asset Management」によると、米国ではPMの女性比率が16%、アナリストが25%になっている。資産運用の専門職種では、日米ともに女性比率が低いことが分かった。
モーニングスター・ジャパン マネジャー・リサーチ部の水田理沙アナリストは、その要因について、①日本では女性が運用専門職よりも管理職に就く傾向がある ②出産や育児のために中長期の育児休暇などを取ることが多く、男性と比べて運用専門職としてキャリアを進展させることに時間がかかる-などを挙げた。
その上で、「柔軟な勤務制度の導入や、ライフステージに応じた多様なサポートを充実させることで、PMの人材供給源となるアナリストの女性比率を高め、定着を促進することが重要だろう」と分析した。
また、資産運用業界全体の女性活躍推進を後押しするネットワーク「Asset Management Women’s Forum」が2022年5月に設立され、性別にとらわれないキャリア形成や業界横断的なネットワーク構築を目的に、さまざまなイベントを開催していることを、紹介している。
【モーニングスター・ジャパン、レポート】
https://ibbotson.co.jp/researchjitr/reports/