受験費用、中学148万円、高校86万円=「想定外の出費があった」は2割-400F「オカネコ」調べ
2024年10月23日 08時00分
国内最大級の家計診断・相談サービス「オカネコ」を運営する400F(本社東京、中村仁社長)は、「オカネコ 中学受験・高校受験の意向調査」をまとめた。この中で、受験にかかった費用を尋ねたところ、中学受験では平均で約148万円、高校受験では約86万円だった。
同社では、「中学受験は高校受験よりも塾に通うことのできる期間が長いため塾代が高くかかった可能性がある。また、首都圏の受験出願校数の平均は中学受験では7校、高校受験では一般的に3~4校と言われており、その差分が費用に影響したことが考えられる」と指摘した。この調査は、全国の「オカネコ」ユーザー605人に、9月17~23日に実施した。
調査の中で「中学・高校受験で想定外の出費はあったか」と尋ねたところ、「ある」とする回答は22%だった。同社では「一般的に想定される費用以外にも突発的にお金がかかることを念頭に、お子さまの意向を早めに確認することや、あらゆる可能性に備えて進めることが必要だ」と指摘した。
◆中学校以降の教育費、平均は365万~550万円
この中で「子どもの中学校以降の教育資金の見積もりはいくらか」を尋ねたところ、中学受験を経験した保護者は平均で約550万円、高校受験を経験した保護者で約365万円となった。
子どもの最終学歴として、国立大学や私立大学、海外の大学院などさまざまな意向があり、見積りに開きが出たようだ。また、「わからない」と回答した保護者が約25%を占めた。
同社では「教育費用は最新情報を踏まえて、早期からのライフプランニングが大事だ」と指摘。さらに「NISA(少額投資非課税制度)等の資産運用で積極的に教育費用を準備している保護者がいる一方で、教育費用の『見積もりができていない』『できていなかった』とする保護者も一定数いることがうかがえた。受験や教育費用の計画に当たっては、子どもの未来を見据え、慎重な見積もりと多様な費用の捻出方法が必要だ」と話している。
◆無料のオンラインセミナーを開催
400Fでは、10月1日から変更された児童手当制度の最新情報や、中学受験・高校受験などの「ライフイベント」をふまえた教育費用の見積もり方法を、同社の講師が解説する、無料のオンラインセミナーを開催している。
◆400Fとオカネコ
400Fは、「お金の問題を出会いで解決する」を理念に、2017年11月に設立された。証券・保険・銀行等に関するさまざまな悩みをワンストップで無料相談できる国内最大級のプラットフォーム「オカネコ」を運営している。
「オカネコ」は、スマートフォンから居住地や年齢、年収、家族構成などの質問に答えるだけで、同地域・同年代の人と比較し、ユーザーの家計状況を診断する。その後、診断結果をもとにFP(ファイナンシャルプランナー)やIFA(金融商品仲介業者)等のお金のプロからアドバイスコメントが届き、チャットで気軽に相談することができる。