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新NISAで「投資が身近になった」が約5割=資産運用に踏み出すきっかけに-ウェルスナビ調査

2024年09月13日 12時00分

(出所)ウェルスナビ(出所)ウェルスナビ(クリックで表示)
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 ロボットアドバイザー最大手の「WealthNavi」を運用するウェルスナビ(本社東京、柴山和久社長)はこのほど、「資産運用に関する意識調査」をまとめた。

 この中で「新NISA(少額投資非課税制度)の開始により、投資に対するイメージに変化はあったか」を尋ねたところ、「投資が身近になった」が46.1%でトップだった。次いで「資産運用の必要性を感じるようになった」(40.3%)、「長期投資や分散投資を意識するようになった」(30.8%)など、資産運用に対する意識を高め、運用に関する知識を広げるきっかけになっていることが分かった。

 調査は7月下旬に、「今後、投資意向がある」と回答した全国の20~50代、4120人に実施した。回答者のうち、投資経験者が約75%、投資未経験者が約25%だった。

 「新NISA開始後の行動の変化」については、「資産運用やNISAに関して情報収集をした」が38.7%でトップだった。このほか「積立投資を設定した」(20.4%)、「資産運用をする金額を増やした」(17.7%)、「NISA口座を新たに開いた」(15.6%)、「証券口座を新たに開いた」(10.1%)など、新NISAが投資家の裾野を広げ、資産運用を拡大させていることが浮かび上がった。

 同社執行役員 リサーチ&クオンツの牛山史朗氏は「NISA制度が拡充して半年以上が経った。今回の調査結果では、新NISAが働く世代の資産形成の後押しになっていること、また、長期投資や分散投資を意識するようになったとの回答が多かった点に注目した」と指摘した。

牛山史朗氏

 その上で「金融市場が大きく変動する局面があったことから、新NISAをきっかけに資産運用を始めた方の中には、不安を感じた方もいるかもしれない。しかし、これまでも世界経済は大きな変動を乗り越えながら成長してきた。長期の視点で、世界中の様々な資産に分散して投資をすることは、NISAを利用するかどうかに関わらず非常に大切だ」と述べた。

 また「『WealthNavi』では、セミナーやコラム、アプリ上のメッセージなどを通じて、相場の変動に一喜一憂することなく、自身に合ったリスク水準で資産運用を続けることをサポートしている。多くの方にサービスを利用いただき、次世代の金融インフラとして、働く世代が安心して資産形成ができる環境を作っていきたい」と話している。

 

 

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