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新NISAでIFAへ相談増加=正しい資産形成の知識を提供-日本金融商品仲介業協会の中桐理事長

2024年06月25日 08時00分

中桐理事長

 日本金融商品仲介業協会の中桐啓貴理事長は21日の記者会見で、新しい少額投資非課税制度(NISA)について、「制度が恒久化され、投資枠が拡大されるなど、長期投資に必要な要素が整備された」と評価、「この制度を通じて国民の投資への関心が高まっており、IFA(ファイナンシャル・アドバイザー)への相談件数が増加している」と述べた。

 その上で、「SNS等を通じて投資について(正しいものから、誤解を招くものまで)さまざまな情報が発信されているので、正しい資産形成の方法をわれわれIFAがお客さまに提供していく必要がある」と指摘した。

 さらに、「株価が下落する局面になると、不安になり狼狽(ろうばい)する人も出るだろう」と指摘。「長期的な自分の資産形成の目標を見据えた『ゴールベース』の投資姿勢を見失うことなく、新NISAを正しく活用し続けられるように、お客さまに寄り添った情報発信をしていきたい」と述べた。

 IFAとは、お客さまの立場で生涯の資産運用をサポートすることを目指すアドバイザーだ。金融商品取引法では「金融商品仲介業」と定義されている。

 同協会はこの日、総会を開き、事業計画などを承認した。IFAの専門性を高め、顧客本位を極めるための研修等を実施するほか、金融商品仲介業の社会的認知を引き上げ、国民の金融リテラシー向上に資する活動を行う。また、IFAが国民の生活に浸透している米国の動向を視察する予定だ。

 

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