「eMAXIS Slim」シリーズ、残高11兆円を突破=1カ月で1兆円増加-三菱UFJアセット
2024年06月24日 08時00分
三菱UFJアセットマネジメントが運用する低コストのインデックスファンド「eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)」シリーズの純資産総額の合計額は、6月20日に11兆0167億円に拡大し、11兆円を突破した。5月15日に10兆円を突破してから約1カ月で純資産総額が1兆円増加するなど、拡大ペースが加速した。
◆業界のネットキャッシュフローの約42%を占める
同社のまとめによると、「eMAXIS Slim」シリーズの年明け以降(1月~5月)の資金流入額の累計は、2兆2887億円になった。業界全体(国内公募株式投信<除くETF>)のネットキャッシュフロー(「資金増減額」―「収益分配額」)の約42%を占めたという。
◆「S&P500」が5兆円に迫る、流入額は「オール・カントリー」がトップ
ファンド別に見ると、シリーズの中で最も規模が大きい「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の純資産総額は4兆9823億円と、残高5兆円に迫った。2番目に大きい「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は3兆7299億円に拡大した。このファンドの1~5月の資金流入額(累計額)は1兆1446億円で、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を上回った。
このシリーズは「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」というコンセプトが多くの個人投資家の支持を集め、新NISA(少額投資非課税制度)のスタートで投資への関心が広がる中、高いペースで資金流入が続いている。
◆8月2日にファンミーティング
同社は8月2日午後7時30分から「eMAXIS オンラインファンミーティング」を開催する。今回で4回目になる。「長期投資の秘けつ」や「ファンドマネジャーの一日」などを紹介したり、投資家からの質問に答えたりする予定だ。