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公募株式投信(除くETF)残高、7カ月連続で過去最高を更新-5月の投信概況

2024年06月14日 10時45分

 

 投資信託協会がまとめた5月の投信概況によると、日銀や機関投資家が多く保有するETFを除いた公募株式投資の純資産総額は、前月比2.2%増の125兆4728億円となり、7カ月連続で過去最高を更新した。新NISA(少額投資非課税制度)を通じて、個人投資家から高水準の資金流入が続いている。

一方、公社債投信やETFを含む公募証券投信の純資産総額は、前月比1.0%増の229兆0662億円となり、2カ月ぶりに増加に転じ、過去最高を更新した。

(出所)投資信託協会(出所)投資信託協会(クリックで表示)
(出所)投資信託協会(出所)投資信託協会(クリックで表示)


 公募株式投信(除くETF)の資金動向は、1兆4262億円の純資金流入と、12カ月連続で流入超になった。この数値を「設定」と「解約・償還」に分けると、設定は3兆8131億円だった。新しい少額投資非課税制度(NISA)がスタートした1月以降、前年平均の2兆3911億円を大きく上回る設定が継続している。一方、解約・償還額は2兆3869億円だった。

 資金増減額の推移を見ると、「一般NISA」がスタートした2014年1月以降や、「つみたてNISA」が始まった2018年1月以降と異なり、「新NISA」が開始した2024年1月以降は、高水準の純流入が継続している。

 松下浩一会長は、NISAの目標について「政府は2022年6月から5年間で、NISA口座数を1700万口座から3400万口座へ、買付累計額を28兆円から56兆円へと倍増させる目標を掲げている。現在は60カ月のうちの約3分の1にあたる21カ月が経過した段階だ」と紹介した。

 その上で「金融庁が6月12日公表した『3月末のNISA口座調査』から、口座数等の増加トレンドを単純に引き延ばして試算すると、目標の5年後には口座数が3500万口座、買付累計額が67兆円になるとおおよその推計ができる。1月に新NISAがスタートしてから5カ月間の成果は、上々と言えるだろう」と評価した。

松下浩一会長
 

 

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