新NISA「つみたて投資枠」、利用額が月額4万円台に=「つみたてNISA」より67%増加-楽天証券
2024年02月13日 08時00分
楽天証券は9日開催した2023年12月期の決算説明会で、1月にスタートした新しい少額投資非課税制度(NISA)の利用状況を明らかにした。それによると、新NISAの「つみたて投資枠」の平均設定額は4万0108円(1月末時点)で、旧制度(「つみたてNISA」)の2万4021円(昨年12月末時点)より、67.0%増加した。
制度改正により「つみたて投資枠」の年間投資枠は120万円となり、「つみたてNISA」の同40万円から拡充された。これまでは月額にすると3万3333円が上限だったが、新制度になって積立額を「10万円以下」とする人が20%、「5万円以下」とする人が16%を占めた。楠雄治社長は「これからも、従来の上限額(月額3万3333円)より多い金額の設定が増えてくるのではないかと見ている」と述べた。
◆新NISA口座開設者、「30代以下」と「女性」が半数を占める。
(出所)楽天証券2023年12月期 決算説明会資料(クリックで表示)
(出所)楽天証券2023年12月期 決算説明会資料(クリックで表示)
(出所)楽天証券2023年12月期 決算説明会資料(クリックで表示)
(出所)楽天証券2023年12月期 決算説明会資料(クリックで表示)
楽天証券の1月末のNISA口座数(ジュニアNISAを含む)は524万口座で、12月末の515万口座から増加した。新NISAの口座開設者の属性を見ると、年齢別では30代以下が52.7%と半数を占めた。また、男女別では、女性が54.4%と男性を上回った。
◆投資対象、海外資産が6割超を占める。
新NISAの買付商品の内訳を見ると、投信が59.3%、国内株式が33.4%、外国株式が7.3%だった。これを投資先別に分析すると、外国資産が63.3%と6割超を占めた。
楽天証券の「新NISA取引銘柄ランキング」(24年1月)を見ると、投信では全世界株式や米国株式、インド株式などの海外株式インデックスファンドが人気だった。