業界最低の0.05765%に=「eMAXIS Slim全世界株式」の実質信託報酬=三菱UFJ国際投信
2023年08月21日 08時30分
三菱UFJ国際投信は、低コスト・インデックスファンド「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の信託報酬率を、年率0.05775%(税込み)以内に引き下げると発表した。現在は同0.1133%(同)以内。9月8日から実施する。
「eMAXIS Slim」シリーズは、一定の純資産総額を超過した部分により低い信託報酬率を適用する「受益者還元型信託報酬率」を採用している。ファンドの規模拡大によるメリットを、投資家に還元する狙いだ。このファンドの純資産総額は8月17日時点で1兆3729億円なので、「受益者還元型信託報酬率」を適用して推計した実質的な信託報酬率は、同0.05765%(同)となる。
「eMAXIS Slim」シリーズは、「業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続ける」というコンセプトで運用されている。今回の引き下げについて、「公正な比較の対象となる他社類似ファンドに係る信託報酬率が当社ファンドを下回る場合、ファンドの持続性に配慮した範囲で信託報酬率を引き下げることを基本としている」と説明している。
「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」のほか、「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」と「eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)」、「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」についても、信託報酬率を引き下げる。
世界株式の指数である「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI)」に連動する投資成果を目指す低コストファンドでは、野村アセットマネジメントが7月10日、信託報酬率を年率0.05775%(税込み)とする新ファンドを設定するなど、低コストを競う動きが激しくなっている。