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積立投資、対面顧客も関心強める=「つみたてんとう」が3000億円突破-三菱UFJ国際投信

2023年03月20日 09時00分

投信営業第二部企画グループ シニアマネジャーの原田英昭氏

 三菱UFJ国際投信が、全国の地方金融機関等を通じて投資家向けに「つみたて投資」のオンラインセミナーを開催したところ、1100人を超える参加者が集まるなど好評だった。金融機関の窓口で投信を購入する顧客層も、積立投資に関心を強めているようだ。

 同社が、対面販売とネット販売を想定して設定・運用を開始した、低コストのインデックスファンド「つみたてんとう」シリーズは、設定から約5年半で合計純資産残高が3000億円を突破するなど、着実に残高を伸ばしている。投信営業第二部企画グループ シニアマネジャーの原田英昭氏に話を聞いた。

◆積立投資、地方金融機関でも関心高まる。

-オンラインセミナーに対する関心は

原田氏 2月の土曜日に「はじめよう!つみたて投資」をテーマにオンラインセミナーを開催した。当社が主催者となり、全国の複数の金融機関のご協力で参加者を募集していただき、10代から60代まで幅広い層のお客さまに参加いただいた。

 今回のセミナーでは、元プロ卓球選手の水谷準さんに「夢への挑戦」をテーマに対談いただいた後、当社社員が積立投資の基本を説明し、低コストのインデックスファンド「つみたてんとう」シリーズを紹介した。

◆つみたてNISA適格ファンド

-「つみたてんとう」はどのようなシリーズか。

(出所)目論見書等より時事通信社作成 (2023年3月8日時点)(出所)目論見書等より時事通信社作成 (2023年3月8日時点)(クリックで表示)


原田氏 「つみたてんとう」シリーズは、購入時手数料と信託財産留保額がゼロで、信託報酬を低水準に設定したインデックスファンドだ。「つみたてNISA適格ファンド」に指定されており、60を越える全国の金融機関が取り扱っている。ファンドのラインアップは、国内外の株式や債券の代表的な指数に連動を目指すものや、8資産と4資産に分散投資するバランス型のインデックスファンドなど、9本で構成している。

 当社には、業界最低水準の信託報酬を目指すインデクスファンド「eMAXIS Slim」シリーズがある。こちらは、ネットでの非対面販売に特化しており、目論見書を印刷納品しないなどのコスト削減を推し進め、低信託報酬を実現している。自分でファンドを選べるお客さま向けのファンドだ。

 一方、「つみたてんとう」シリーズは、ネットだけでなく、窓口での対面販売も想定しており、目論見書や販売用資料なども印刷納品に対応している。例えば、積立投資の仕組みやNISA等の制度の紹介、指数ごとの投資シミュレーションを掲載した販売用資料等も作成している。「窓口で販売員に直接相談したり、アドバイスを聞いた上で商品を選びたい」と考えるお客さまにも対応したファンドだ。

◆2月にシリーズ残高が3000億円を突破

-シリーズの残高の推移は。

つみたてんとうシリーズの純資産総額推移つみたてんとうシリーズの純資産総額推移(クリックで表示)


原田氏 「つみたてんとう」シリーズは、「つみたてNISA」の制度開始を念頭に2017年8月にスタートした。今年2月6日には、シリーズ合計の純資産総額が3031億円となり、設定から約5年半で3000億円を突破した。最近は年間1000億程度のペースで、着実に残高を積み上げている。

 こうした増加の背景には、初めて投資をスタートする方法として積立投資のニーズが高まっていることが挙げられるだろう。また、「コストを抑えた商品」「分かりやすい商品」ということで、インデックスファンドが幅広い年齢層に支持されていることがあると思う。

◆専用サイトコンテンツは投資初心者に分かりやすい内容

-専用サイトコンテンツについての利用者や販売会社の反応は。

(出所)三菱UFJ国際投信、積立投資のお役立ちサイト(出所)三菱UFJ国際投信、積立投資のお役立ちサイト(クリックで表示)


原田氏 内容がシンプルであり、図やグラフを多く取り入れるなど、投資初心者にも分かりやすい工夫をしている点や、「積立投資のポイント」から「ファンドの紹介」までを網羅し、これ一つで積立投資の全体像を把握してもらえる内容になっている点等は、本サイトの利用者やお取扱いの販売会社からもご好評をいただいている。

 「つみたてシミュレーション」では、将来の目標額に向けて毎月いくら積立投資すればいいかを試算できるため、自分自身の資産形成プランをより「手触り感」を持ってイメージしていただけるのではないか。

◆生涯にわたって付き合える金融機関とファンド

-新NISAに向けた期待は。

原田氏 地方金融機関から、新NISAに向けて「どのようなファンドを用意したらよいか」などの相談を受けることが増えている。また、お客さまも関心を高めており、セミナーの後に実施したアンケートでは「関心のあるテーマ」にとして、参加者の6割が「新NISA」を挙げた。

 新NISAは、制度と非課税期間が恒久化される。お客さまは、生涯にわたって付き合える金融機関や商品を選択しようと考えるだろう。また、「つみたて枠」と「成長投資枠」の両方が利用できるなど使い勝手が向上し、年間の積立可能額が360万円に拡大するので、退職前後世代や高齢者の方の間で「この規模ならばNISAを始めてみたい」と考える人が増えることを期待している。

 

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