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ESG投資、日本株の全マネジャーが参加=1000社超に評価を付与-三菱UFJ国際投信②

2021年02月10日 14時24分

◆ファンドマネジャー自身がESG評価に参加

-運用の現場で、取り組みは。

野崎始・株式運用部国内株式グループ・エグゼクティブ・ファンドマネジャー野崎始・株式運用部国内株式グループ・エグゼクティブ・ファンドマネジャー

野崎始・株式運用部国内株式グループ・エグゼクティブ・ファンドマネジャー 日本株式のアクティブ運用では、売上高や利益などの財務情報に加えて、ESG等の非財務情報を企業分析に活用する「ESGインテグレーション(統合)」を実践している。

 「企業価値を向上させるESGの取り組み」や「毀損(きそん)リスクを低減させる取り組み」を評価している。さらに、投資先企業の幹部とのエンゲージメントを通じて、こうした対応の実施を促し、結果として投資パフォーマンスを高めることを目指している。

 具体的には、企業自身の開示情報や、外部機関の調査リポートを参考にしつつ、私たち自身がエンゲージメントで得た情報を使い、当社独自のESG評価「MUKAMスコア」を作成している。

 投資に当たっては、ESG対応の水準が高い企業を評価するだけでなく、「改善の兆しが見られる企業」や「改善する意志がある企業」について、積極的に評価していきたいと思っている。

-体制と強みは。

野崎氏 一つは、国内株式グループのファンドマネジャー17人全員が、ESG評価とエンゲージメントを実施している点だ。ESG統括グループのESGスペシャリスト5人を加えて、総勢22人で対応している。ESGスペシャリストと協働しながら、ファンドマネジャー自らがESG評価に参加する運用会社は少数であり、当社の強みだ。ESG要素がより自然にファンドマネジャーの投資判断に反映されている。

 二つ目は、当社独自の「MUKAMスコア」についてだが、2018年以降、延べ1000社以上に付与してきた。評価に当たっては「改善見込み」や「企業価値の向上につながる戦略的投資」を重視する観点に立ち、「対話姿勢」「今後の変化に対する期待」「リスクと機会の抽出・対応」など6項目で評価している。

 三つ目は、ESG投資で最先端を行く欧州の運用会社BNPパリバ・アセットマネジメントから、世界最高水準のESGインテグレーション手法を導入している。当社は、BNPパリバから、欧州の投資家向けの日本株運用を受託している。欧州の基準を満たしたESGインテグレーションを実践し、ノウハウを蓄積している。

-今後の展開は。

野崎氏 当社のESG運用の特徴として、ファンドマネジャー自らESG評価やエンゲージメントを行うことを挙げた。この体制のメリットをさらに広げるために、ファンドマネジャーの評価スキルをESGスペシャリスト並みに引き上げていきたい。

 また、ESGファンドのラインアップを拡充していきたい。ESG運用には、さまざまな手法がある。昨年8月、確定拠出年金(DC)専用の「三菱UFJ DC 日本株ESGアクティブファンド(愛称:そだてるみらい)」を新規設定したが、さらに、ESGスコアが高い銘柄を選択する「ポジティブ・スクリーニング投資」などを研究している。

 

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