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ESG投資、日本株の全マネジャーが参加=1000社超に評価を付与-三菱UFJ国際投信①

2021年02月10日 14時23分

 企業評価に非財務情報である環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)を取り入れたESG投資に、関心が高まっている。投資先企業を決定するファンドマネジャーはどのように対応しているだろうか。

 三菱UFJ国際投信は、日本株式のアクティブ運用を担当するファンドマネジャー全員が、ESG評価や企業経営者との目的を持った対話(エンゲージメント)に参加。同社独自のESG評価スコアを延べ1000社以上に実施し、ファンドの運用に生かしているという。

◆企業の中長期的価値を向上させ、投資家の利益を拡大させる

-これまでの取り組みは。

白須賀啓介・運用企画部ESG統括グループ・グループマネジャー白須賀啓介・運用企画部ESG統括グループ・グループマネジャー

白須賀啓介・運用企画部ESG統括グループ・グループマネジャー 当社は2014年に、日本版スチュワードシップ・コード(責任ある機関投資家の諸原則)の受け入れを表明し、計画・実行・評価・改善を繰り返す、いわゆるPDCAサイクルを実施して、スチュワードシップ活動を高度化してきた。

 日本版スチュワードシップ・コードとは、機関投資家の行動規範をまとめたもので、金融庁の有識者検討会が作成した。投資先企業の持続的な成長を促し、投資家が享受する中長期的なリターンを拡大するために、責任ある投資家としてスチュワードシップ責任を果たすべく、企業経営者とエンゲージメントを行い、株主として議決権を行使するように求めている。

 当社では、三菱UFJ信託銀行、エム・ユー投資顧問、Mitsubishi UFJ Asset Management (UK)とともに、三菱UFJフィナンシャル・グループにおけるアセットマネジメント事業に係る責任投資のスタンス・取り組みを体系化した「MUFG AM責任投資ポリシー」を採択している。

 その中で、対人地雷や生物化学兵器等の製造・販売に関与する企業を投資対象から外す「ネガティブスクリーニング」というESG投資の手法を、外部からの委託運用やパッシブ運用を除く、全てのファンドに適用している。

-ESG投資の狙いは。

白須賀氏 中長期的に企業価値を向上させて、投資家の利益を拡大することだ。これを実現する手段として、ESGの観点を導入している。

 企業自身が経営戦略の中にESG要素を組み込む流れが強まっており、ESGは投資判断を下すための重要な情報になっている。「リスクへの対応力」や「成長機会を獲得するための布石」等を、ESG情報を活用して評価するとともに、経営幹部とのエンゲージメントを通じて、行動を促していきたい。

 さらに、こうした投資家の行動が、投資先企業の事業活動を通して、例えば温暖化防止などの社会的課題の解決を促進し、ひいては社会全体のサステナビリティ(持続可能性)の向上に寄与すると考えている。

 

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