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サステナブル投資を体系化、名称ルール策定=最適ファンドを選択しやすく-AM-One

2022年11月04日 09時00分

 アセットマネジメントOneは、持続可能な社会の実現を目指す「サステナブル投資」について、運用の狙いや手法ごとに整理した「サステナブル投資体系」をまとめた。また、ファンド名にESG(環境・社会・ガバナンス)やサステナビリティ(持続可能性)等を付与する際に適用する「ESG関連ネーミングルール」を策定した。

 サステナブル投資には、さまざまな目的や手法があることから、それらを分かりやすく分類し、ファンド名に反映させるルールを決めた。これにより、「お客さまのESG関連投資に対する期待値と実際のファンド運営との乖離(かいり)を極力小さくする」とともに、投資目的に合ったファンドを選びやすくする。

◆サステナブル投資体系

「ESGインテグレーション」-の4カテゴリー(クリックで表示)


 サステナブル投資体系では、経済的な利益(フィナンシャル・リターン)と、社会や環境なとの課題解決(ソーシャル・リターン)の重視度合いに応じて、四つのカテゴリーに分類した。また、このうち、インパクト投資はサブカテゴリーを設けて二つに分けた。

 具体的には、①フィナンシャル・リターンを目指しつつ、ソーシャルリターンを主要投資目的に据え、優れた企業に積極的に投資する「インパクト投資」 ②フィナンシャル・リターンを重視し、持続可能な社会の達成に資するエクセレントカンパニーに投資する「ESGリーダー」 ③持続可能な社会に貢献する企業にトランジション(移行)するため自己変革に取り組む企業を支援する「トランジション」 ④運用プロセス上でESGリスクや機会を考慮する「ESGインテグレーション」-の4カテゴリーだ。

◆ESG関連ネーミングルール

 ESG関連ネーミングルールでは、「『ESG要素を考慮することが投資目的の達成にどのように資することになるのか』を適切なレベルでお客さまに説明可能なファンド」についてのみ、ファンド名に「ESG」や「サステナビリティ」などの名称の付与を認める。

 具体的には、「インパクト投資」、「ESGリーダー」が付与対象となり、「トランジション」は条件付きで付与対象になる。いずれも欧州のサステナブルファイナンスの開示ルール「SFDR」などを参考に、AM-Oneが独自に設定した確認事項を満たしているか、チェックした上で付与を認める。

 

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