「投資は不安」、経験者の8割=「プロに任せることに関心あり」は5割-ウェルスナビ調査
2022年11月02日 09時00分
コンピューターが自動で資産運用してくれるロボットアドバイザー最大手のウェルスナビ(本社東京、柴山和久社長)が実施したアンケート調査によると、投資経験者の8割強が、投資に不安や悩みを抱えていることが分かった。一方、「資産運用をプロに任せること」については、半数強が「関心がある」と回答した。調査は9月下旬に、全国の20~60代の投資経験者2397人にインターネットで実施した。
◆「一喜一憂するのに疲れる」がトップ
調査の中で、不安や悩みの内容を複数回答で尋ねたところ、「相場の変動に一喜一憂することに疲れる」が38%でトップだった。次いで「本当に利益が出るのか分からない」(33%)、「運用の方法や投資対象に自信が持てない」(31%)が続いた。一方、「不安や悩みはない」とする回答は17%にとどまった。
◆プロに任せる
一方、プロに任せることに関心がある理由については、「プロに任せることで、運用の方針や投資対象に自信が持てそうだから」が51%で首位だった。次いで「相場の変動に一喜一憂しなくてよさそうだから」(42%)、「プロに任せることで、自分で行うよりも運用成績が上がりそうだから」(36%)が続いた。
◆サポートは非常に重要だ=牛山執行役員
牛山史朗執行役員リサーチ&クオンツは、「『長期・分散・積立』の資産運用を理解していたとしても、相場が大きく動いたときに感情が揺れ、非合理的は投資行動を取ってしまうこともある」と指摘、「投資経験がある方にとっても、『長期・分散・積立』の資産運用のサポートは非常に重要だ」と強調した。
また、ロボットアドバイザー「WealthNavi」が提供する「資産運用のサポート」については、「資産運用を継続するためのアドバイスをタイムリーに行っているほか、多くのお客さまが不安になりやすい相場急落時や、『やれやれの売り』が発生しやすい相場回復時には、セミナーやコラム、アプリ上のメッセージなどを通じて、お客さまに寄り添っている」と説明している。
「WealthNavi」は、携帯端末などで簡単な質問に答えると、コンピューターが自動で資産配分を作成し、運用してくれる投資一任型のロボットアドバイザーだ。世界約50カ国1万2000銘柄に分散投資しており、投資初心者でも「長期・分散・積立」投資を実践しやすい。預かり資産額は9月13日時点で7500億円を突破、約34万人(6月末時点)が利用している。