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三菱UFJ国際、オンライン工場見学会を開催=「eMAXIS」の舞台裏を紹介

2022年10月24日 09時00分

 三菱UFJ国際投信は、インデックスファンド「eMAXIS」シリーズのファン・ミーティングで、ファンド運営の舞台裏を紹介する「オンライン工場見学会」を開いた。このファンドシリーズを支えるさまざまな部署の社員が、日頃の業務内容や心掛けていることなどを披露した。追加質問をして、原稿にまとめた。

 ファンド(投資信託)とは「多数の投資家から集めた資金を国内外の金融・証券市場で運用し、その成果を投資家に還元する金融商品のことだ。少ない資金で国内外の幅広い投資対象に分散投資することが可能になる」(三菱UFJ国際投信の用語集より)。

 委託会社(運用会社)と受託会社(信託銀行等)、販売会社(銀行・証券会社等)がそれぞれ役割分担して、個人投資家に届けられる。さらに、運用会社の中でも、実際に資金を運用するファンドマネジャー、基準価額を算出する部署、お客さまとの約束通りに運用が行われているか監視する部署など、さまざまな職場が連携してファンドが運営されている。

eMAXISの工場見学

<① 商品開発部・川島さん>

 商品戦略の策定や、新商品の企画・開発に加え、既存商品の管理や商品性改善を行っています。お客さまのニーズやマーケット環境を確認しながら、お客さまにより良い商品の提供を目指して、日々考えています。

 「eMAXIS」シリーズは、当社が投資家の皆さまにお届けするノーロード・インデックスファンド・シリーズです。豊富な商品ラインアップをご用意しておりますので、自分だけの投資スタイルを探すことが可能です。

 「eMAXIS」シリーズのラインアップには、業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けることをコンセプトに掲げる「eMAXIS Slim」シリーズ、ロボットや宇宙開発などをテーマにした、高い成長性が期待される指数に連動する運用成果を目指す「eMAXIS Neo」シリーズ等があり、さまざまなファンドをご用意しております。

 特に、多くのファンドが「つみたてNISA」の対象商品となっている「eMAXIS Slim」シリーズについては、「シンプルで分かりやすい」「低コストで長く続けやすい」「少額の資金でも幅広い銘柄に分散投資できる」といった特長を持つことからも、「つみたてNISA」の口座数が増加する中で多くの投資家の皆さまにご愛顧いただいています。2022年8月にはシリーズ合計純資産総額が3兆円を突破いたしました。

 「eMAXIS」シリーズが活用する「指数」について見ると、世の中の変化等にあわせて指数提供会社からも次々に新しい指数が生まれ、その選択肢が増えています。資産運用会社としてはこれらの指数を活用することで、投資対象やリスクリターン特性が異なるさまざまなファンドを提供することが可能になっています。今後も「eMAXIS」シリーズのコンセプトに沿った形で、投資家の皆さまの長期分散投資に貢献できるようなファンドをご提供していきたいと考えています。

<② インデックス運用部・梅田さん>

 ベンチマークへの連動を目指すインデックスファンドの運用を担当しています。ファンドマネジャー一同、さらなる運用向上に努めています。

 ファンドごとに詳細は異なりますが、インデックスファンドでは基本的にベンチマークに組み入れられている銘柄をベンチマーク比率に合わせて保有しています。ベンチマークは数多くあり、それぞれで組入銘柄や比率の変更がしばしば発生するので、ファンドでも銘柄売買などにより対応する必要があります。また日々のお客さまのお申し込みにより資金が出入りするため、ファンドではその対応のためにも売買を行います。

 こうしてベンチマークへの連動を目指していますが、ファンドでは「信託報酬」や「現物や先物を売買しているときの手数料」など、さまざまなコストによってベンチマークへの連動性が低下してしまいます。そのためファンドマネジャーはこうしたコストの影響を補うためにさまざまな取り組みも行っています。

 残高が大きいことは取引コスト削減に効果を発揮しますが、このような日々の取り組みも「eMAXIS」シリーズの強みだと思っております。

<③ インベストメント・オペレーション部・谷中さん>

 主に基準価額の算出をしています。また、海外に投資する際は外貨や海外の証券を保管するための海外の保管管理銀行の開設や、新規市場に投資する際は現地制度等の調査を行っています。基準価額の算出と言うと一見簡単に見えるかもしれませんが、実はとても複雑で、間違えることのできない業務なので、チーム一丸となって厳格な運営を心掛けています。

 国内資産に投資をしているファンドの場合、当日のマーケット終値を用いて時価評価をしてファンドごとに「信託財産純資産総額」を算出し、「総口数」で除して基準価額を算出しています。一方、外国資産に投資をしているファンドは、前営業日の各マーケット終値を用いて時価評価した後、「対顧客為替レート仲値(TTM)」を用いて円貨換算して「信託財産純資産総額」を算出し、「総口数」で除して基準価額を算出しています。

 基準価額の算出は間違えることができない業務で、各工程で細かく時限が定められており、分刻みで作業を進めております。とはいえ、時には基準価額を算出する過程で通常とは異なるトラブル・事象が発生することがあります。しかし、そのような場合においても、関係者等(ベンダー、取引相手、受託銀行、社内部署等)と緊密な情報連携を行い、状況把握と問題解消に努めて、日々、正確な基準価額の算出を行っています。

<④ リスク管理部・市原さん>

 リスク管理部では、新商品設定の際には商品設計や投資対象等に問題がないかの確認を行い、ファンドが設定されてからも、ファンドの運用がお客さまとのお約束通りにきちんと行われているか、全ファンドについてモニタリングを実施しています。外からは見えにくい業務ですが、牽制(けんせい)部署として、社内でも独立した立場から、お客さまと同じ目線に立って、ファンドが適切に運用されているか日々チェックの目を光らせています。

 「eMAXIS」シリーズのようなインデックスファンドを新規設定する際には、採用するベンチマークによっては流動性の低い銘柄が組入られていることもあるため、それらの銘柄が問題なく取引可能であるか、執行方法やコスト等の確認に特に留意しています。コストや取引価格は、インデックスファンドのトラッキングエラー拡大の原因となり、ファンドとベンチマークの連動性に影響を与える可能性があるからです。

 ファンドが設定されてからも、「eMAXIS」シリーズを始めとした全インデックスファンドでは、ファンドとベンチマークの値動きに乖離(かいり)が発生していないか、データの確認・検証を毎日行っています。何か気になる点があれば都度ファンドマネジャーにヒアリングを実施し、適切な運用が行われているか確認しています。

 「ベンチマークへの連動」をお客様とお約束しているインデックスファンドだからこそ、設定時も運用開始後も、連動性を軸に、きめ細やかなリスク管理を心掛けています。

<⑤ 商品ディスクロージャー部・栗田さん>

 投資信託を購入する際に必ずご確認いただく「目論見書」と、その後の運用の状況を記載している「月次報告書(以下、月報)」「運用報告書」などの開示書類を作成しています。「目論見書」には、投資判断に大きな影響を与えるファンドの目的、投資リスク、費用が、「月報」「運用報告書」には、運用の経過や今後の運用方針、分配金やファンドに組み入れている銘柄の比率などのより詳細なデータを、それぞれ記載しています。

 ご投資いただいているお客さまに、より分かりやすい資料となるように努力していますので、いろいろなファンドの開示資料を手に取ってみてください。また、当社YouTubeには運用報告書に関する動画をアップしていますので、こちらも是非ご覧ください。

※HTML版の画面サイズ最適化のイメージ図※HTML版の画面サイズ最適化のイメージ図

 商品ディスクロージャー部では、これまでPDF形式で配信していた月報を2021年8月から、一部のファンドにおいてHTML版での配信も開始いたしました。HTML版では、従来のPDF形式では固定されていたレイアウトが、閲覧デバイス(PC、タブレット、スマートフォン等)の表示画面に合わせて変化するようになり、視認性が改善いたしました。

 お客さまがご購入する際にご覧いただく目論見書では、ファンドの商品性・投資リスク、かかる費用などの重要な情報を、お客様の目線に立ち、わかりやすくかつ正確にお伝えすることを意識して作成しています。

 YouTubeでは、理解がやや難しい運用報告書や月報について、「基準価額の上昇・下落要因」や「ファンドの組入上位銘柄」、「実際にかかった費用」等のポイントに絞り、アニメーションを駆使することで、短い時間でファンドの要点をご理解いただけるよう工夫しています。

 運用報告書や月報以外においても、当社ファンドの商品性説明やマーケット情報、当社社員のポートフォリオ紹介などをお伝えしています。最近では1万回再生を超える動画コンテンツを作成することができました。投資家の皆様にわかりやすく、参考となるような動画をお届けすることができたと感じております。今後も引き続き「当社ならでは」の情報をお届けできるように、文字だけでは伝わりきらない、より深い情報をわかりやすい内容で動画作成してまいりますので、YouTubeにて「三菱UFJ国際投信 ON AIR」を是非ご確認ください。

 

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