9割超が「投資は必要」=「入り口」と「出口」にハードル-400Fが顧客アンケート
2022年10月04日 10時00分
お金のオンライン相談サービス「お金の健康診断」を運営する400F(本社東京、中村仁社長)がユーザーに実施したアンケート調査によると、投資の必要性について、63.7%が「とても感じる」、28.5%が「やや感じる」と回答した。これらを合わせると、9割超が投資の必要性を認識していた。調査は9月上旬に、「お金の健康診断」の利用者424人に実施した。
調査の中で、「NISA(少額投資非課制度)」や「つみたてNISA」を利用する上でハードルになったことを世代別にまとめたところ、40代以下では「仕組みやメリットなど内容を理解すること」や「口座開設などの事務手続き」を挙げる人が多かった。一方、60代以降では「商品の変更や売買するタイミング」とする回答が多かった。「若い世代ほど投資を始める『入り口』に、上の世代ほど『出口』にハードルを感じていることがうかがえる」という。
■NISAやiDeCo、「スムーズに利用できた」は2割にとどまる
アンケートの中で、NISA(つみたてNISAを含む)やiDeCo(個人型確定拠出年金)を始めたときの状況を尋ねたところ、「わからないことがなく、スムーズに開始できた」は、NISAで23.9%、iDeCoで21.6%と、2割程度にとどまった。どちらの制度の利用者でも、「わからないことがあったが、調べて自分で開始できた」が5割程度、「銀行や証券会社の担当者に聞いて開始できた」と「周りにアドバイスをもらって自分で開始できた」がそれぞれ1割程度を占めた。
■8割が「専門家に相談したい」
また、「投資をする上で専門家がいたら相談したいと思うか」と尋ねたところ、31.1%が「とても相談したい」。48.3%が「やや相談したい」と回答した。これらを合わせると8割近くの人が、相談する機会を持ちたいと思っていることが分かった。
相談する形式については、「オンライン面談」が45%でトップだった。次いで「メール」(44.3%)、「チャット」(36.3%)が上位を占めた。また、「相談イベント」(29.5%)や「店頭」(27.1%)を求める回答もあった。
調査結果について、400Fは「多くの人が投資の必要性を感じる一方で、NISAやiDeCoをスムーズに利用開始できる人は少なく、多くの人が制度内容の理解や商品選びにハードルを感じていることが分かった」と分析。「『貯蓄から投資へ』を推進するための制度が拡充される中、同じように重要なことは『一人ひとりが疑問や悩みを相談できる機会があること』ではないか」と指摘している。
400Fが運営する「お金の健康診断」は、スマートフォンを使って質問に答えると家計診断が受けられるだけではく、FP(ファイナンシャルプランナー)やIFA(金融商品仲介業者)等のお金の専門家からアドバイスコメントが届き、チャットで無料相談することができる。