将来の日本人の給与、4割が「下がる」と予想=お金のデザイン・アンケート
2022年07月22日 10時30分
ロボットアドバイザー「THEO[テオ]」を展開するお金のデザイン(本社東京)がまとめた「『お金』と『人生』に関する調査」によると、将来の日本人の給与水準について、「下がる」と予想する人が41.9%とトップだった。「変わらない」は41.2%でほぼ同率を占め、「上がる」は16.9%にとどまった。調査は今年5月、「THEO」の利用者に実施し、約8600人から回答を得た。
世代別に見ると、若い世代ほど「下がる」と回答した人が多く、20代では54.1%と過半数を占めた。同社は「バブル期の高成長を知っているシニア世代に比べて、若い世代は経済成長に対する希望的観測を持てないのではないか」と分析している。
「THEO」は、携帯端末から簡単な質問に回答すると、コンピューターがそれぞれのリスク許容度に応じた国際分散投資のポートフォリオを提案し、自動で運用してくれる。同社では、「アクションを起こすことが不安を軽減する手立てになりうる」と指摘。「お金の不安を抱える人が、資産価値を守るためのアクションを起こせるように、資産運用を簡単に始められるサービスや、ライフスタイルに合った多様なサービスを提案していきたい」と話している。
◆「幸せな人生」、20代は価値観に違いも
このアンケートで「幸せな人生」について考え方を尋ねたところ、「自分らしく過ごせる人生」がすべての世代でトップだった。30代以上の世代では、トップ3の中に「お金に不自由しない生活」が入ったが、20代は「自分の興味・関心に取り組める人生」「自分の大切な人と過ごせる人生」が2位と3位を占め、トップ3の中に「お金に不自由しない生活」が入らなかった。
また、「人生におけるお金の意味合い」についても、20代は「大切な人や物、自分を守るために必要なもの」がトップだったのに対して、30~60代は「生活していくために必要なもの」が首位だった。
同社では「20代はお金が幸せを構成する要素として最重要ではなく、『自分がやってみたいことに挑戦できる』『自分が好きなことができる』という要素に重きを置いていることがうかがえる」と分析している。