お金のデザイン、「女性の資産運用」でセミナー=子どもの教育資金「早く準備を」
2022年06月20日 09時00分
ロボットアドバイザー「THEO[テオ]」を展開するお金のデザイン(本社東京)は、セミナー勉強会「女性のための資産運用と、教育資金の考え方」を開催した。6月に施行された改正児童手当関連法により、世帯主の年収が1200万円以上の世帯は、10月支給分から児童手当の特例給付の対象外になる。こうした国の制度の変更内容等を把握し、自助努力で必要なお金を準備する重要性が高まっている。
同社CRO(最高収益責任者)の藤村真紀子氏は「円安、低金利、物価上昇により、日本円普通預金でお金を持っていると、その価値が目減りしてしまう状況に直面している」と分析、「もうけるためではなく、価値を守るための資産運用が重要になっている」と指摘した。
その上で、「特に女性については、男性より長生きだし、出産や育児、介護、夫の転勤などで仕事を辞めることもあるなど人生が変わりやすい。さらに賃金の男女格差も大きいことから、資産運用によって追加のお金を得ることが重要だと思う」と述べた。
ファイナンシャルプランナーの森みゆき氏は、子どもの教育資金をテーマに講演し、「教育資金の目安と貯め方を知った上で、とにかく早くアクションを起こすことの大切さに気づいてほしい」と強調した。
授業料だけでなく、習い事や塾など学校外活動にもお金がかかることから、「大学まで全て国公立に通うケースから私立に進むケースまでさまざまだが、800万~2200万円かかる」という。「利用できる制度を調べ、ライフプランニングを行って、貯金や資産運用を始めてほしい」と述べた。
中学生の子どもを持つ同社事業開発部プロダクト・マーケティンググループの高頭弘恵氏は、子どもに対する金融教育について、「お小遣い帳を付けて、収入と支出、残金などを記録させた。投資経験を通じて『お金に稼いでもらうこと』を経験させたいと思い、『THEO』を始めたところ、子どもたちが運用資産額の価格変動に気づいたり、世界のニュースと円相場の関連に興味を持ったりするようになった」と、家庭での事例を紹介した。
【ホームページ】お金のデザイン
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