新NISA、投資家行動に変化=あらゆる世代へ役割拡大-モーニングスター・ジャパンがレポート
2026年01月15日 08時00分

モーニングスター・ジャパンは「NISA概要 2025年年間レポート:あらゆる世代への役割拡大と加速する資産分散の潮流」を公表した。2025年の投信市場は、NISA対象ファンドがけん引し、年間で約14.2兆円の純資金流入を記録した。新NISA初年(24年)の15.3兆円に並ぶ規模となった。
◆加速する資産分散の潮流
マネジャーリサーチ部の元利大輔部長は、2025年に購入されたファンドの傾向について「株式インデックス・ファンドへの流入が依然として中心である一方、アロケーション型ファンドや金関連ファンドも上位にランクインし、資産分散を意識した投資行動が広がりつつある」と評価した。
また、投資家の行動についても「特定のセクターや地域への投資は後退し、日本株式が高値を更新する局面においても従来見られた逆張り的な売却行動が抑制された。短期的な売買を避け、長期的な視点を重視する投資家が増えつつある可能性が示唆される」と分析している。
◆あらゆる世代へ役割拡大
さらに、NISAの今後については、「2026年の税制改正大綱により、NISAは未成年を含む『あらゆる世代の生涯を通じた資産形成』を支援する制度へと、その役割を大きく広げることとなる」と指摘した。
具体的には、2027年より、0歳から17歳を対象とした「こどもNISA」が開始され、教育資金の準備としての利用に加え、生涯を通じた超長期の資産形成の第一歩としての活用が想定される。
元利部長は、金融機関に対して「『こどもNISA』の利用者が、自身の投資期間やリスク許容度に応じた商品選択を行えるよう、ファンド比較ツールや情報提供の充実が求められる」と指摘した。
また、個人投資家に対しては「NISAが『あらゆる世代』のための制度へと進化する中で、市場の流行に左右されることなく、自身のライフステージに適したポートフォリオを主体的に構築する姿勢が一層求められる」と指摘。
「ファンド選定にあたっては、過去の運用実績だけでなく、モーニングスター・メダリスト・レーティングなど、将来の運用能力を評価する客観的な指標も活用することが有効だ」とアドバイスしている。
【モーニングスター・ジャパン、レポート】
https://ibbotson.co.jp/researchjitr/reports/



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