『シン・高市トレード』へ質的変化に期待=衆院解散報道で株価が急騰-アモーヴァAM・神山氏
2026年01月14日 13時00分

アモーヴァ・アセットマネジメントは、四半期ごとにまとめる経済見通し「グローバル・フォーサイト 2026年新春号」をまとめた。チーフ・ストラテジストの神山直樹氏は、「高市首相が衆院解散を検討」とする報道で日経平均株価が急騰したことについて、「一般的にマーケットが『選挙で与党が勝利する』と考える時は『政策実行力が高まる』と期待するので、株価が上昇しやすい。今後は、選挙に関する世論調査等を材料に上下していくだろう」と予想した。
ただ、現在の高市トレードについて「『株高・金利高・円安』の組み合わせになっていることに違和感がある。放漫財政による日本のクレジットの悪化を懸念した『金利高・円安』であれば、長期的に適切な方向とは言えない」と指摘した。
その上で「政府が『責任ある積極財政』についてしっかり説明し、株高と、経済成長と良いインフレを背景とした長期金利の安定と、緩やかな円高を組み合わせた『シン・高市トレード』へと質的に変化することで、持続的なものになるだろう」と述べた。
◆2026年のマーケット見通し
米連邦準備制度理事会(FRB)は、2026年に2回の利下げを行い、政策金利を3.25%に引き下げるだろう。一方、日銀は、利上げを1回行い、政策金利を1%に引き上げると予想している。
こうした中で、日本の長期金利は、現在の2%程度から、2026年12月末には2.25%程度に上昇するだろう。
円相場は2026年12月末には、1ドル=143円程度(25年12月は同157円程度)と、円高方向に動くだろう。昨年12月の日銀の利上げ以降も円安基調が続いているのは、『日銀が政策金利を1%以上に引き上げることは難しい』とマーケットが考えていることが背景にある。政府・日銀は、マーケットとのコミュニケ―ションをしっかり行い、財政出動による経済成長の姿を説明したり、利上げの打ち止め感を払拭したりすることが重要だ。
2026年12月末の日経平均株価は5万4500円程度(25年12月は5万0400円程度)、S&P500指数は7280ポイント程度(同6878ポイント程度)と予想している。AI(人工知能)業界については、具体的なリスク要因が明らかになってきており、短期的には株式市場の上昇を抑える要因になるかもしれないが、業界としての長期的な成長に揺らぎはないと見ている。



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